沖縄には本土にはない記念日がある。一つは本土復帰の日、
そしてもう一つが慰霊の日である。
慰霊の日は祝日ではなく沖縄県が制定している記念日で、
日付は6月23日。沖縄戦において犠牲なった戦没者を追悼する日と
定められている。沖縄県内の市町村の機関の休日となっている。
戦争終結から16年経過した1961年、沖縄戦没者慰霊奉賛会が
「戦没者慰霊の日」を制定するように琉球政府へ陳情した。
陳情内容は、1945年6月23日に第32軍司令官牛島満中将と
長勇参謀長が自決し、陸軍司令部の機能が崩壊および全軍の組織ある
防衛戦闘が事実上終結し、玉砕に相当するとされた日である。
慰霊の日は正午のサイレンを合図に黙祷する。
沖縄の平和のいしじには今年も新たに181人の名前が刻まれたと
報道されていた。慰霊の日は祝日ではなく戦争で犠牲になった人たちの
冥福を祈る日である。