南海岸にメガソーラー施設がある。
その施設の前の道路を渡ったところに、
墓石のようなものがあって、
よく見ると「潮汲場」と書かれてある。
崖の上からもっとも低くなっている場所は
海水面から約14m。
昔はその上に立って崖下までブリキや桶で
海水を汲んだそうだ。
その役割は、ほとんど女性にまかされていた。
そんな中、ある時、若い女性の転落事故が起きた。
女性は救助されて命に別状はなかったそうだが、
潮汲の危険さをよく知る集落の人達が集まって
昭和24年にコンクリートで階段を作り
潮汲場を作ったそうだ。
当時は車などなく目の前に広がる海は見えるが、
その海に降りるには遠く歩かなければならなかった。
潮汲場が出来てやっと海水が汲めるようになった。
当時の生活必需品である豆腐を作るのに
海水は欠かせない。
そして塩作りも大切な仕事であった。
今は、どこにでも塩は売られていて手に入るが、
昔の人は塩を手に入れるのに大変な苦労をしたようだ。
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きじむな
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