本屋さんへ行くと、「今日は休みですか?」と、
知り合いのショップオーナーが声をかけてきた。
「早く終わったから、暇つぶしや」
「今月は暇ですよねぇ、カラカラさんのところの
予約状況はどうですか?明日は海に
出られるのですか?」
そんな事を聞かれても、別に秘密にしているわけ
ではないが、今月の予約状況どころか、明日の
お客さんが何人いるのか?私はまったく知らない。
知っているのは自分の財布の中身だけ。と、
言うのも千円使っても、二千円使っても朝には
カラカラ先生が一万円に戻してくれているからだ。
ショップのことはまったく知らない。
レンタル品がどれくらいあるのか?
スタッフの休みはいつなのか?
ショップが黒字なのか赤字なのか?
私が毎日、気にかけるのは天気くらいなもの。
朝、海に出かけるときに、今日はどんな
お客さんが来るのだろうか?どんな出会いが
あるのか?それが毎日の楽しみのひとつでもある。
色々の聞かれても、けっして隠している
わけではない。知っているなら、気にもせず
なんでも話してあげるけれど、ショップのことは
何一つ一切知らない。
さぁ、明日はどんな出会いがあるだろうか?
窓からは涼しい風が心地よく入ってくる。
海況もよさそうだから、どこに向かおうかな?
