うんたま森のキジムナー

七夕

ずいぶん前になるが、7月に入って、知り合いの花屋の
ところに笹を買いに行った。
「おばさん、笹ちょうだい。」というと
「・・・・・」こんな感じ。

「何に使うわけ?」今度はこちらの方が
「・・・・・」こんな感じ。

宮古島には太い竹がない。
細い竹のあるところがいくつかある。
花屋のおばさんが、
「どこぞこに生えているから、それを持っていけば。」

他人の家の庭に勝手に入って、勝手に持っていくわけには
いかないので、「ごめんください」とまず声をかけてから、
笹を一本いただいた。

私が海に出ていることを知っている人だったので、
「釣竿にするのか?」と聞かれた。
当時は「七夕」の習慣がなかった。
花屋でも「笹を何に使うのか?」と聞かれたほどだ。

おばさんに「願い事はないの?あるなら短冊に願い事を
書いておいて。」「短冊・・・・?」
もう、説明するのが長くなりそうだったので、言うのをやめた。

最近では幼稚園などで、七夕祭りをするところが
増えているそうだ。沖縄では「ヒーナシ・タナバタ」と言って、
普段は何事も「お日柄」を気にする。
が、そんな沖縄で何をしても良い日(吉凶を選ばない日)
が七夕である。
そして、この七夕の日にお墓を掃除する習慣がある。
(旧暦7月7日)
1週間後にお盆があり、ご先祖様を迎えるための墓掃除。

「織姫と彦星」には、まったく関係のない七夕が沖縄の七夕。
ちなみに、我が家の七夕は、願いが叶うことで知られている。



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