不発弾が発見されたことがある。捨てるところに
困った人が、比較的掘りやすい砂浜の
地中深くに埋めたものだろうが
月日がたち、砂が流され姿を現した。
平良港付近には、戦後、米軍が上陸してくる
前に旧日本軍が手りゅう弾を含む武器、
弾薬を海に捨てた。毎年、磁気探査で多くの
不発弾が発見される内の手りゅう弾、弾薬箱に
入った弾薬は、ほとんどが旧日本軍のものだ。
海の中にあるものが、海が荒れた後に
うちあげられてくることもある。
観光に来た大学生が、海岸で貝と思って拾った
ものが米軍の手りゅう弾だった。
手りゅう弾と気付かずに、次の観光地へ向かって、
手りゅう弾を持ったまま飛行機に乗って八重山へ、
民宿の方が手りゅう弾と気付いて通報。
自衛隊の爆弾処理班がきて大騒ぎになっている。
普通なら、見る人が見れば不発弾とわかるけれど、
見たことのない人にはちょっと区別が
つかないだろう。地元の人なら、手りゅう弾の
不発弾と気付けば「そんなもの海に捨てて来い」
ですむ話だろうが、飛行機の手荷物検査に
ひっかからなかたと言うから驚きだ。
海の中にあった不発弾なら煙を噴き出したり、
爆発したりすることも珍しいこと
ではない。異物が付着していてもX線検査なら、
すぐにわかりそうなものだ。
持って帰るものは思い出だけにして、何かわから
ないようなものは拾わない方がいい。
飛行機の中で爆発しなかっただけ良かった。
