その日は、あいにくの台風。
台風警報が出されているので、観光にもいけずにホテルで
酒を飲んでいた。
誰かが「どれ、少し台風でも見に行くか?」という話になって、
ホテル近くの崖の上で海を見ていたそうだ。
ホテルに戻ってからフロントの人に「台風はいつ頃来るのか?」
と聞いたところ、数時間前に通過したことを聞かされた。
冬の荒海を見慣れている北国の漁師にとっては
「エッ、あれが台風・・・?」と拍子抜けしたそうだ。
沖縄は、リーフに囲まれていて、本土の海とは違う。
普段は海水浴しているビーチでも急激な流れが発生するところが
出来たり、水面の高さも見た目とは違う変化をする。
波乗りで知られている有名な場所では3~4mの波が
押し寄せてくる浜辺の近くで普通に家族で海水浴している
ところもある。それがその場所では、普通の光景。
ここは沖縄、台風が接近してきて注意報が出されているのなら、
海に入るどころか近づかない方がいい。
このあいだの台風では高波が押し寄せるビーチで観光客家族が
流されるという事故があった。幸いにも救助され助かったと
書かれてあったが、台風の最接近時に
海に入るなんて、助かったのは、たまたま運がよかっただけ。
台風警報が出されているときは、海に近づかない方がいい。
