ある警察の人が「お酒が無ければ、この島に警察は必要ない。」
と言っていた。飲みすぎて身体をこわしたり、
酒座での揉め事、酒酔い運転など、島内で
起きる事件・事故のほとんどが飲酒がらみである。
宮古島には「オトーリ」と呼ばれる独特の飲み方がある。
各種集会や宴会などで「オトーリ」がまわる。
「親役」の口上で始まり、コップ酒を一気にグイッと飲み干す。
この後、座の全員に順次回して飲ませる。
一気の回し飲みであるが、オトーリにもいくつかの
決まり事がある。
もともとオトーリは神事に起源を持つと言われる。
本来は神聖な物であった。
オトーリは良いという人とオトーリは悪習だという人と
様々であり、その是非を巡っての論議は続いている。
新た法律が出来るように飲み方のルールも更新されている。
飲めない人にグラスは回さない。
飲めない人は飲める人にグラスを渡しても
構わない。
などローカルルールも更新されていく。
変わったところではストレートとオンザロックを
選ぶことが出来る。
ストレートとはそのままでオンザロックは氷入り。
水割りは酒が4 水が6 地域によっては
水と酒の比率が逆転する。
飲み方をめぐっては、細かいルールが決められているが、
そのルールが守られているのかいないのかは不明である。