孫が出来た。孫が出来てうれしい反面、
「俺もついにオジィになってしまったよ。」と
あらためて、自分の年齢を考えるようになったようだ。
オジィになったとはいえ、海が荒れて漁に出られないときや、
大漁したときはあいかわらず、行きつけの飲み屋に入り浸り。
今も女性の尻を追いかけまわしてる。
古くからの漁師仲間は私より歳は二つ上か三つ上、十歳以上
離れた漁師仲間もいる。潜り漁師は、一晩に空気ボンベ4本潜り、
夜中の海を泳ぎ回る。50歳を過ぎても、引き締まった身体を
していて、多少腹は出ていても力も強い。
そんな中でも私は少し若く見えるらしい。
「どうしたらナイチャーのように若く見られるようになるかよ」
と孫が出来た友達に聞かれた。やはり飲み屋の女性に少しでも
若く見られたいという気持ちからだろう。
私を片手で投げ飛ばせるくらいくらいの身体をしていて、
とてもオジィに見えるとはおもえないが、孫が出来たということも
あり、オジィということを気にしている。
一番の問題は服装のセンスだ。
けっして私は服装のセンスが良いわけではない。
しかし、漁師連中にはある程度アドバイス出来る。
まず、ジャージは禁物!魚の血がついた作業ズボンもダメ!
Tシャツをズボンの中に入れるなんてもってのほかだ。
ベルトをギュッ!と締めるのもダメ!
ズボンはGパンか綿パン、カッターシャツは羽織るように着て、
上二つボタンは止めない。
時計は安物でもいいからダイバーウォッチをする。
タオルをねじり鉢巻きにするのではなく、かぶるように後ろで結ぶ。
こんな私のいいかげんなアドバイスを真剣に聞いているのだから、
やはり年齢と言うものを気にしているのだろう。
