七草粥。祖母がよく作っていた。
作りながら、子供の私に、五七五のように
春の七草を教えてくれた。
セリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベ・
ホトケノザ・スズナ・スズシロ・
春の七草。
ナズナの実をとって
「ほら、三味線みたいやろ、だからペンペン草
というんやで。」
そういいながらデンデン太鼓のようにしていた。
スズナはカブでスズシロはダイコン。
子供が覚えても、なんの役にたつのやら。
今日まで役立ったことはない。
スーパーに行けば「春の七草セット」
というのが売られている。
これもテレビの影響で、民放が放送されるまで、
春の七草も七草粥も知っている人はいなかった。
今ではまるで、昔からその習慣があるように
売られている。
ナズナやハコベなどは、近くに流れる川の
河川敷でよくとった。
ツクシやスグキ、ヨモギもよくとったな。
一年の最初の節句である1月7日、
飲み疲れた胃腸にやさしい七草粥。
外で食べるより、なんでも家で食べるものが
やけに美味しく感じる今日この頃・・・
