11月7日が立冬だった。暦の上では立冬から来年の2月4日の立春までが冬。
約3ヶ月間の冬に突入する。
沖縄では寒さを実感するようになるのが冬至の頃、
その寒さを「トゥンジービーサ」と表現する。
旧暦の12月8日には餅を食べる習慣があり(鬼餅)
その時期の寒さを「ムーチービーサ」餅+寒いという。
そして三寒四温を繰り返して暖かくなって寒さが戻ることを
「ムドゥイビーサ」戻り+寒い 寒の戻りのことを表す。
いよいよ暖かさを取り戻した4月(寒さの別れ)
「ワカリビーサ」と表現する。
気温20度をあまり切ることのない気候の沖縄。
本土の人からみれば寒さとは縁のないように思われがちだが、
寒さを表す表現がある。
一年の半分くらいの夏を過ごすので、寒さには敏感になるようだ。
梅雨のような長雨が続いた後に寒さがやってきた。
立冬を過ぎた頃にもう一度夏が来る。
本土でいう「小春日和」が数日続いた後に冬がやって来る。
本土から沖縄に移住して来たその年は、半袖半ズボンで過ごせるが
数年を過ごすと寒さが増して来る。
寒くなってくるとまるで一年が終わったような気がする。
約3ヶ月の冬を過ごすのは歳が増す事に寒さを感じるようになるようだ。