うんたま森のキジムナー

アンダ

沖縄のオヤツで有名なサータアンダギー。
ただのオヤツではなく伝統的なオヤツであり
料理の部類では、王朝の宮廷料理でもある。

田舎の方のお祝いにいくとテーブルの上には必ずと
いっていいほど定番料理。
沖縄風ドーナッツで、宮古島では「サタ・パンビン」という。
小麦粉・卵・砂糖を混ぜ合わせて油で揚げたもの。

語源は、砂糖の事をサータと言い、アンダは油、
アギーは揚げ物。
宮古島の方言では天ぷらの事をパンビンと言う。
アンダとつく沖縄料理はいくつかある。
油味噌のこともアンダスーという。
アンダとは豚の油のことで、沖縄の暑さを乗り切るために
昔から重要なカロリー源であった。

医食同源思想の沖縄では、元気がないと
「アンダカーギーしているね。」
カーギとは顔のことで、
「あなたは油不足だね。」という意味。
油は薬であり調味料でもあった。
昔は各家庭で豚から油をとりアンダーカメと呼ばれる
カメ・壺に保存し使っていた。
沖縄料理はアンダ無しには成り立たない。

料理の美味さはしっかり出した出汁と油で決まると
いわれている。70歳80歳を超えるオバァたちが、口の
まわりを油だらけにしながらラフティーや脂っこいものを
平気で食べている。「アンダはクスイムン(くすり)さぁ」
というが、最近はとくに脂っこいものが食べられなくなってきた。




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コメント一覧

ダイバー
砂糖はサータ、油がアンダ、揚げ物がアギー。人がお互いの意思を伝え会うのは言語ですが、元は口から発せられる音が徐々に細分化して来た事が解るような気がします。ところで、歳を感じてきたら、干からびないように敢えて脂身のあるロースを食べましょう。油断大敵ですからね。
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