うんたま森のキジムナー

携帯電話

もちろん携帯電話を持ってはいるものの、
まず自分からかけることはない。
学生の頃は、女の子に電話をかけるのも、
「親が出たらどうしよう」なんて
考えてドキドキしたものだ。
今は携帯電話の時代だから、直接本人と話す
ことができる。

宮古島でも、ほとんどの人が携帯電話
持っていて、誰から私の電話番号を聞いたのか、
地元の友人や知り合いから直接私の携帯に
電話がかかってくる。こんな小さな島なのに、
宮古島は独特で地域によって方言が違う。
顔を見ながらなら、だいたいの言葉を
頭の中でつなぎ合わせて理解できるが
電話を通して方言で話されると、時々、訳が
わからなくなる。そんなときは
「標準語でゆっくり話せ!」と言い返す。
地元同士でも、なかなかこの一言が言い
にくい言葉なのだろう。
でも、最近この一言がはやっているようだ。

「のーてぃが、標準語しぱなし」
(標準語で話せ)と言い返しているところを
目にする。ニシベや伊良部の方言は特に電話を
通してはわかりにくい。

そうそう、先ほど、東京の知り合いに珍しく
自分から電話をかけた。まだ会社にいたようで
仕事中だという。この手元の電話が海をはさんで
東京のビルの中につながっているなんて、
不思議な感覚を覚えた。
私はアナログ人間で、あまり携帯電話は好きではない。


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