なると、税金対策を踏まえて豪華クルーザーや
大型ヨットを購入する人が多い。
そして経営が傾けば、まっさきに船を手放す。
船は海に浮かべておけば、船底には海藻やフジツボなどが
付着し、エンジンも時々かけてやらねば、バッテリーや
エンジンの動きにも支障が出てくる。
陸揚げすれば少しはましだが、大きさにもよるが、一回の
陸揚げ、そして係船料もおどろくほどの値段がする。
有名なマリーナーに預ければ、確かにそれなりの税金対策
になるのがクルーザーや大型ヨットである。
平成も10年頃になると、
「誰かウチの船を買ってくれる人はいないかね」という話の
相談があった。半額以下で売るというような話はたくさん
あったけれど、半額でも一億近くするものもある。
一億もするようなものを買う人なら中古ではなく、新船の
購入を考えるに違いない。
船は、もう維持できないからすぐに手放すというわけにも
いかない。船は捨てるにもかなりの費用がかかる。
最近では津波で流された船が外国沖で発見されたが、
船主は放棄した。船を一隻買うほどの費用がかかることに
なったのだろう。
「買う人はいないかね?」どころか
「もし、よかったら差し上げるよ!」という話も
あった。数年前にも安く譲りたいという話はあったが、
時間的にも余裕がなかったし
「そんなオモチャは買えません!」と一言で却下された。
今なら持てそうな気もするが・・・・持っていることが負担に
なっている人はたくさんいると思うのだが、なかなか
タイミングが合わないのが現状だ。
