自販機で買うお茶ではなく、急須で湯呑茶碗に入れて
飲む温かいお茶である。
お茶を飲むと、不思議と安らいだ気分になる。
沖縄では3時の休憩のことを「3時ゆくい」
宮古島では「3時茶」という。
一日の仕事中に、大切にされている時間で、会社でも
畑でも3時になると手をとめて30分の休憩タイムとなる。
市場が全盛期であった時代も、ちょうど暇な時間帯に
なることから、テレビの前にオバァ達が集まって
休憩していた姿を思い出す。
「3時茶」と言うのに、ほとんどお茶を飲んでいる姿を
見たことがない。休憩には飲み物とオヤツが付き物で、
3時前になると「天ぷら屋」の店先には
行列が出来る。まちぐわぁ~と呼ばれる店に飲み物を買いに行く。
夏ならアイスで、寒い日は、あったかい缶コーヒー。
畑では買い置きされた1ℓ入りの生温かいコーラーが主役。
戦前まで、さかのぼれば、どこの家もお茶であったそうだ。
米軍統治下の影響をうけたのか、お茶を飲む習慣が
ほとんどない。
最近、お茶を飲み始めて感じたのが、少し本土と
違うように思う。沖縄は「硬水」なので、お茶と硬水は
相性が悪いそうだ。
この微妙な味の違いがわかるような気がするのも、
歳のせいかも知れない。
有田焼の三つ玉と呼ば親しまれている急須に、
同じく揃えの湯飲み茶わんにお茶を入れて飲む。
よくお茶を飲んでいた祖母の姿を思いだす。
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kijimuna
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