「絶対に私ですよ!」とタッツンは言う。
実際にハズレをひくのはタッツン。
ステーキハウスをやっている友達も
「自分は何をしてもインケツですわ」
インケツとは一番ビリ(運がない)というような
意味。お客さんの中でも、「私、何をしても
ダメなんですよ」と言われる方が多い。
小学校、中学校のとき、学校の中で何か問題が
起きるとまず、私が疑われた。確かに、学校の池の
鯉を売ったり、プールの水を抜いたりしたのは
私だ。でも、すべての事件や問題を私のせいに
するのはおかしい。
たくさんの人達と接していて思うのは
「どうして、私はついて(運)ないのか?」と
思っている人の多いことに気づく。
自分の生活より上の人と比べて言っている
のだろうか?それならダイビングに遊びに
来られる人達の方が私より裕福だ。
私は自分がインケツだとは、思ったことがない。
その逆で、「なんて恵まれているのだろう」と
1日に3回以上思う。お客さんと話をしていて、
あまりにも自分の生活に満足していない人が多く
なんだか、かわいそうになってくる。
世の中には食べることさえままならない
人の方が多いと言うのに贅沢な悩みだ。
人それぞれの生活があり、それぞれの悩みがある
のはわかるが会社を休んで、飛行機に乗って、こんな
南の島まで遊びに来られて、サンゴ礁の
海で泳げる。けっしてインケツではないと思うなぁ
