うんたま森のキジムナー

命の薬


沖縄には、ヌチグスイという言葉がある。
これを字で書けば「命の薬」となる。
自然の恵みを受けた、バランスの良い食習慣が
生活の中にあり「ヌチグスイ」という言葉で
表している。

最初の頃はわからなくて、冬の寒い海に潜って
上がってくると船番のオジィがたとぅー汁
(熱いお湯の中に塩少々、カツオ節を入れただけのもの)
を作ってくれていた。

「ヌチグスイだよ。」冷えた身体が温まる。
これがヌチグスイだと思っていた。

その後、オバァからニンニクを漬けたものや、その他
色々野菜であったり、手渡されるたびに
「ヌチグスイさぁ」という。

そこには「ヌチグスイ」という言葉に代表されるように、
食事こそが命を支え、健康を守る
もっとも大事な薬であるという「医食同源」の
思想が根付いている。

漁師に冷えた缶ビールを手渡せば、プシュッと開けて、
喉を鳴らしてゴクゴクと一気飲み。
その後に出てくる言葉は「ヌチグスイやっさぁー」
これ、ビールを飲むときの決まり文句!



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コメント一覧

kijimuna
家を飛び出してから、「食べたい時に食べたい物」を食べているような気がします。
贅沢なことです・・・・
ダイバー
「食べたい物を食べたい時に~」と妻はよく言う。甘いもの辛いもの、身体が必要なものは自然に脳が欲すると云うのだが、食事の一切を依存しているので「ただの我儘では?」などとは口に出せずに半世紀が過ぎようとしている。
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