枝豆をよく注文する。サヤからプツプツとつまみ
出して、美味しそうに食べながらビールを飲んで
いるが枝豆が大豆だということを意外と知らない人が
多い。枝豆を湯がいてくれている厨房の人には申し訳
ないけれど、宮古島で、あまり美味しい枝豆を食べた
ことがない。居酒屋などではほとんど冷凍のものを
使っているからだろう。
市場に行けば、房に付いた、そのままの枝豆が売られ
ているのにもったいない。
子供の頃、祖母が枝豆を作っているのをよく見ていた。
端っこを少しハサミで切り落とし、一握りの塩で
揉んでから、サッと水で洗い流す。鍋に湯を沸騰させて
から一つまみの塩をほり込んで、枝豆を入れる。
短い鼻歌を一曲歌い終わるくらいでザルにあげる。
その後にウチワで扇ぎながら冷やす。
簡単な作り方だけれど、結構、手間隙がかかり、愛情が
なければ、なかなかうまく出来ないビールのつまみ。
さすがに子供だったので、ビールと一緒というわけ
にはいかない。でも、あの塩加減が美味しくて、
つまみぐいしてよく叱られた。
宮古島の気温は30度、まだまだ枝豆が食べたくなる
時期が続く。どれ、ひとつ私が作ってみようかな。
