秋は運動会や豊年祭、十五夜などが島内の各集落で行われる。
中でも各集落で行われる「敬老会」は、地域色豊かで見どころ満載の
一大イベンント。沖縄はお年寄りを敬い大切にする気持ちが強い。
今の豊かさを苦労を重ねて切り開いてきた大先輩たちを祝いで
盛り上げて楽しんでもらう。敬老会には各市町村の長が駆けつけるのは
当たり前のことで、地域をあげて盛大に行う。
招待されてオモテナシを受けるのは70歳以上の方たちで、男は背広、
女性は着物、自治会長から記念品を受け取り、市町村長から
挨拶の言葉を受けるので、沖縄では敬老祝いを第二の成人式と呼んでいる。
公民館などの式場で行われ、中には、舞台の前にずらりと
長テーブルが並べてられて、テーブルの上には一人一人席に
オードブル(弁当)、酒、ビールが用意されている。敬老祝いの看板がなければ
結婚式と間違ってしまうような華やかさ。
舞台では次から次へと余興が披露されていく。
時間が過ぎていくごとに盛り上がり、最後の方は唄とサンシンが鳴り響き
オジィもオバァも踊り出す。
概ね70歳からお呼びがかかるそうだ。
これらは敬老会の1年生と呼ばれて、沖縄本島や本土で暮らす身内や親族は
敬老を祝うために帰省してくる。
昔は飛行機が混雑して航空券が取れなくなっていたこともあった。
宮古島では各集落で盛大に行われる。