苦しきものぞ」
(夏の野にひっそりと咲いているユリの花のように人に
知られない恋は苦しいものだ)坂上朗女(さかのうえのいらつめ)
万葉集に出てくるユリの唄?
万葉集は7世紀後半から8世紀にかけて書かれたそうだが
この頃、すでにユリの花が日本で咲いていたことを
物語っている。
万葉集というのは平安貴族のラブレターや恋心、こんな犬も
食わないような話しを学校で習っていたなんて・・・・・
東平安名埼に行くとテッポユリが咲き始めていた。
緑の草木の中からポツポツと白い花をのぞかせている。
宮古島の民話や昔話の中でユリの花が登場するような
話しは覚えがない。おそらく戦後に持ちこまれた外来種では
ないだろうか?
可憐な花のように見えるけれど、強い風が吹き付ける断崖絶壁にも
白い花を咲かせている。気象条件の激しい場所で生き抜く
ために、土に強い根をはり、風に耐えるよう背丈は低い。
テッポウユリの花言葉は「純潔・偽れない」
ゴールデンウィークぐらいに満開を迎えるだろう。
