知人の離婚話３

最近は仲良し家族を演出していたO君とWちゃん。

 

夫婦、子供揃ってカウンセリングにも通ったりしていたので、

努力はしていたよう。

 

フェイスブックを見ても、

家族で海外旅行したり、

誕生日を祝ったり、

幸せそうな数々の行事が載っていた。

 

Wちゃんがずっと蟠りに思っていた出来事も

最近は聞かなくなっていたので、

もう吹っ切れたと思っていた。

 

でもある日、

Wちゃんから真夜中に電話が来た。

彼女は狂ったように泣いていた。

 

夫が電話で話して私は隣で耳を澄まして聞いていたのだけど、

Oちゃんが精神安定剤を一瓶（何錠残ってたのかは分からない）開けて、

ウォッカを一便飲んでキッチンの床で失神したみたいだ。

 

事の発端は彼女とのけんかから。

だから彼女もそんな彼の事は無視していたみたいだ。

 

でも、すっと起き上がったO君は、

我を無くしたフラフラとした状態のまま家を出て、

行方が分からなくなってしまったそう。

 

彼らが住んでるところは結構崖とか多い。

 

彼女は泣きながら、状況を話し、

 

もし彼が崖から落ちていたら……

もし事故になっていたら……

もし今頃死んでいたら……

 

そう泣きくるっているのが聞こえた。

 

夫は彼女を落ち着けようとしていたけど、

落ち着いてくれない。

 

彼女たちは、彼女の実家近くに住んでいたので、

彼女の父親が来ていたみたいだ。

 

私達は車で直ぐに駆けつけると言う所には住んでないので、

どうする事も出来ない。

警察には電話をして、今探していてくれているところみたいだけど、

今の所は見つかっていない。

 

彼女があまり取り乱してるので、

夫はWちゃんのお父さんと話しても良い？

と聞いて、Wちゃんがお父さんと変わってくれた。

 

お父さんは落ち着いていて、

夫はWちゃんのお父さんと事の確認をした。

 

Wちゃんがあまりにも取り乱していたので、

事の詳細の再確認をするために。

 

やはりWちゃんの言っている事は正しかった。

 

Wちゃんのお父さんには、

新情報が入ったらまた電話してと言い残して、

会話を終えた。

 

　続く