僕が子供の頃は、しゃもじでご飯をよそうと、しゃもじにたくさんのご飯粒がくっついてしまい、そのご飯粒を食べるのも美味しかったものですが、いつからか「ご飯粒がくっつかないしゃもじ」という画期的な発明品ができまして、そんな素晴らしいしゃもじが、たった105円で買える時代になりました。
それでも、長く使っていると、なぜか少しずつご飯粒がくっついて来るようになります。
そんなわけで、新しいしゃもじを買って参りました。
これは、しゃもじに穴がボコボコとあいておりまして、お米も研げるというしゃもじだそうですが、お米は今まで通り手で研ごうと思うので、その機能は使わないのですけど、このボコボコとあいた穴が気に入って選びました。
使ってみたら、実に気持ちよく、ご飯粒が1粒もくっつかずに、ご飯をよそえました。
もちろん、ご飯の粘りのおかげで、穴からご飯がこぼれ落ちる事もありません。
しかし、悲劇は起こりました。
ご飯をよそい、炊飯器の横についている、しゃもじ立てに新しいしゃもじを入れようとしたら・・・
新しいしゃもじの柄の幅が広すぎて、入らなかったのです。
僕は、3時間ほどその場に呆然と立ち尽くし、泣き崩れました。
せっかく買ったのに!気に入ったのに!105円もしたのに!
柄を削ろうか、どうしようかと思い悩みましたが、また105円で、このしゃもじが入る新しいしゃもじ立てを買って来ようと思っております。
新しいしゃもじを買う時は、しゃもじ立ての事も考えないといけなかったのです。
人類は、こうして失敗から学習し、発展して来たのでした。
明るい未来は、しゃもじから始まる。
今日は以上です。