歌之介 <納涼名選会>
2018・8・11 鈴本の中席:初日の「納涼名選会」=<三遊亭歌之介、連日熱演仕り候う>を今年も楽しんできた♪
猛暑も笑いで吹っ飛ばせ!そんな感じの高座でした。 (指定席ほー13)
お気に入りの歌之介師匠、来春3月から4代目・三遊亭円歌を襲名する。
三遊亭歌之介が4代目・円歌を襲名
2019年3月から “遺言”守り2年ぶり名跡復活
- 4代目・三遊亭円歌を襲名する三遊亭歌之介
- 師匠の三遊亭円歌さん(前列左)行きつけのすし屋でくつろぐ三遊亭歌之介
落語家・三遊亭歌之介(59)が来年3月に4代目・三遊亭円歌を襲名することが22日、明らかになった。同日、東京・半蔵門の国立演芸場で行われた「三代目 三遊亭圓歌 一周忌追善落語会」で発表された。歌之介の師匠でもある3代目は昨年4月23日に亡くなっており、2年ぶりの名跡復活となる。
3代目・円歌さんは早くから売れて、初代・林家三平とともに、二ツ目で寄席のトリを務めたこともあり、「授業中」「中沢家の人々」など新作落語で爆笑王として昭和、平成を通じて第一線で走り続けてきた。その円歌さんの名跡を、師匠の芸風を色濃く受け継いでいる弟子が襲名する。歌之介も新作落語で爆笑を誘う寄席にはなくてはならない存在だ。
“遺言”でもあった。亡くなる前年の2016年末の落語協会の納会で、円歌さんは柳亭市馬会長(56)に「のすけ(歌之介)に後を継がせるんで頼むな」と話していたという。意をくんだ市馬会長が、昨年末の理事会で襲名を提案、無事承認された。円歌さんは、数年前から一門でも歌之介に名前を譲ることを公言し、弟子たちに協力を願っていた。歌之介は「『そんなこと言わずに師匠、長生きしてください』と言っていたんですが…」と話した。
襲名披露興行は2019年3月下席(21~30日)の上野・鈴本演芸場を振り出しに、4月は新宿・末広亭、浅草演芸ホール、池袋演芸場の寄席を回り、5月中席(11~20日)は国立演芸場で披露興行を行う。
披露興行の期間中に様々な節目を迎える。4月8日は歌之介の還暦の誕生日、同月23日は円歌さんの命日(三回忌)だ。そして4月30日には天皇陛下が退位し、5月1日に皇太子さまが即位、改元する。歌之介は「師匠の三回忌が終わってからと思っていたのですが、新しい元号に合わせてということなので、ありがたいです」と話した。平成の最後とともに、新元号で一番乗りとなる襲名が話題を呼びそうだ。
初日の3月21日も歌之介にとっては意味を持つ。「弘法大師が高野山に入られた日で真言宗にとっては大切な日なんです」と歌之介は力説した。円歌さんは出家したこともあり縁があると思いきや「(師匠が出家したのは)日蓮宗です。私の実家は曹洞宗なんですが、なぜか空海、弘法大師が好きなんです」と笑った。
39年間仕えた師匠からは「最短距離で笑わせろ。無駄な言葉を入れずに無駄を省け」と教わった。「襲名披露では50日間、ネタを変えたい。新しい新作(落語)が出来たら師匠のお墓の前で一席やりたい」と意気込む。
新元号での爆笑王を目指す。歌之介は「私は私なりの新しい円歌を作るしかないと思っています。師匠と比べても、師匠はオンリーワンで良かったし、私は私なりのオンリーワンになりたい」と決意を語っている。
◆三遊亭 歌之介(さんゆうてい・うたのすけ)本名・野間賢(のま・さとし)。1959年4月8日、鹿児島県錦江町生まれ。59歳。高校卒業後の78年、3代目・円歌に弟子入りし「歌吾」。82年4月に二ツ目昇進で「きん歌」。昇進試験に合格し、87年10月、18人抜きで真打ち昇進で「歌之介」を名乗る。91年、国立演芸場花形演芸大賞・金賞を受賞。
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