「ジャンダルム~ロバの耳~奥穂」
縦走路序盤のルート&展望!
<本編の一部に>
2012年:夏山シリーズは、
「槍穂大縦走」 「北岳~間ノ岳~農鳥岳縦走」 「穂高周遊=北穂~奥穂~前穂」などが
まだダイジェスト版UPまでで、山行ラッシュで本編が追いついていません。
先週の「ジャンダルム<奥穂~西穂へ縦走>」も当然のことながら、DJ版まで。
そこで、先週の「奥穂~ジャンダルム~西穂縦走」の中から
奥穂~ウマノセ~ロバの耳~ジャンダルムまでの縦走1/4程度の部位分ですが、
先行UPしておきますので、北アルプス屈指の難度の高い縦走コースの様子をご覧ください。
<2012・8・26の行程>
荘厳なアルプスの山の夜明け。
常念岳と蝶ヶ岳の間辺りから、朝日が登る!
手前、涸沢岳と奥に見えている槍ヶ岳がモルゲンロートに染まる。
白出のコル↑から奥穂山頂を目指す。
後方を振り返れば、涸沢岳・北穂・槍ヶ岳と3,000m越えの北アルプス:ビック3の
スター選手が肩を並べる。
奥穂山頂を目指して、さらに登る。
さらに登って、振り返る。
写真では切れているが槍の左には、笠ヶ岳、裏銀座の名峰群。
右には、白馬岳など後立山連峰、頚城山塊、常念山脈という大パノラマだ。
やがて、正面にジャンダルムの岩塊が現れる。
胸が高鳴り、しばらく対峙する。
3190m:本邦第3位の標高を誇る奥穂高岳の山頂が見え始める。
奥穂山頂のカモシカ! 富山大学ワンダーフォーゲル部の元気な山女子♪
快晴の奥穂山頂である! 二代目:千晴も「わんダフル~~!」
今夏だけで、既に奥穂の山頂は 都合5回も立っている。
白出のコルをベースにすると 縦走の際、夕方と朝と2回山頂に立てるからだ。
奥穂山頂の360度の大展望は、何度見ても素晴らしい。涸沢岳・北穂・槍ヶ岳は、もちろん
笠ヶ岳~黒部五郎・薬師・水晶岳・双六・三俣蓮華岳~立山・・・。
旭岳・白馬岳・鹿島槍、針ノ木・蓮華。雨飾・火打・妙高、高妻・戸隠・・・。
白根山~四阿山、浅間山。八ヶ岳、富士山、南アルプス、中央アルプス。
御嶽・乗鞍・焼岳、西穂~ジャンダルムの縦走路・・・。上高地、大正池も。。。
正面にジャンダルムを見据えて、縦走路に入っていく。
奥に小さく見えているのが、西穂。その左にピラミッドピーク。
最初の難関、ウマノセと呼ばれるナイフリッジの急峻な難所に差し掛かる。
ウマノセの最頂部からルートを覗き込む。思わず、足が竦む。
クサリなんかありませんよ! 奈落の底に向かって急降下!
頼れるのは自分だけ。
ウマノセを急降下してくる登山者たち。
緊張する所だ。 ひとつのミスも許されない場所だ。
カモシカ、ぎりぎりのスタンス!
眩しい朝日に照らされて進む。 あそこを下ってきたのだ!
ウマノセは、陽光が射している真ん中のトンガリから一気に下降しているナイフリッジ。
その後方、数人の人影が見えているのが、奥穂山頂。
写真、岩塊の裏側がウマノセ。この岩塊のTOPからロバの耳の最低鞍部まで急降下。
数年前に、私がここを下った時 後方の上にいる登山者からの落石でヒヤッとしたものだ。
この斜面の急降下も気を抜けない。 スリップしないこと。落石を起こさないこと。
万一、発生した落石から身を守ること!
正面に、鋭角的なロバの耳。奥に、ジャンダルムが見える!
ロバの耳の断崖をトラバースする登山者。既に、ジャンダルムに立っている登山者を見る。
鞍部から、ほぼ垂直に登り 右へとトラバースしていく。
高度感たっぷりのわくわくする縦走路だ。
中腹まで 登攀した辺りから眺めたロバの耳。
日陰部分の小さな白いペイントが分かりますか?
ここを登るわけです!
ついに目の前にジャンダルムが迫る!
白い岩の左を 先行して直登している登山者を見つめる。
アップで見ると こんな感じ。
怖い人は、左へ巻いて裏側からロールして頂きに立つ2次ルートもあるが、・・・・。
奥穂~西穂へのエキスパートコースを選択したなら、
やはりジャンダルムへは直登でしょう! 垂壁登攀!
このぎりぎりのスリルが このコースの魅力の1つでもあるのです。
ジャンダルム<3,163m> 爽快な360度の大パノラマである!
緊張の垂壁登攀をこなして、今年もジャンダルムに立つことができた♪
最も穂高らしいダイナミックな登り。 歓びと共に穂高に ありがとう!
「初めてのコースなので、よろしくエスコートを」と 私の直後を登ってきた登山者3人組。
緊張の垂壁登攀に挑み、ジャンダルムのテッペンで爽やかな笑顔が弾けた♪
ジャンダルムのテッペンで 展望を楽しみ 憩う登山者たち。
ジャンダルム<3,163m>からの展望です♪
槍ヶ岳から時計回りに ぐるっと一周!
白出のコルに建つ穂高岳山荘~涸沢岳・北穂~槍ヶ岳
水晶・赤牛岳~立山~針ノ木・蓮華岳/白馬・鹿島槍・・・/大天井岳
奥穂高岳~縦走路/ジャンダルム頂の岩。
吊り尾根~前穂・明神岳
後方は、八ヶ岳~富士山~南アルプス
前穂と八ヶ岳
明神と富士山~南アルプス
御嶽・乗鞍岳
後方左、中央アルプス~御嶽・乗鞍~焼岳。
霞沢岳~上高地
縦走路~西穂~焼岳乗鞍~御嶽
笠ヶ岳
黒部五郎岳~薬師岳方面
鷲羽、水晶、赤牛岳など裏銀座の名峰群。 立山方面。西鎌尾根~槍ヶ岳。
毎年見ているが、この素晴らしい展望は 飽きることがない。
いつまでもいつまでも じっと見つめていたい山岳風景である。
しっかり目に焼き付けた!
ジャンダルムまでは、この縦走路のほんのプロローグに過ぎない。
西穂までは、まだまだ先が長い。
この先、これでもか、これでもかと 次から次へと現れる岩稜の難所の課題。
それを1つずつ クリアしながら西穂に向けて 縦走路をさらに前へと進んでいく。
>アドレナリンが出まくりでしょう
ランナーズ・ハイ同様、クライマーズ・ハイですね 笑
涙が出そうなこの景色。
いつもお天気のようで、ステキなお写真ですね。
私はいつ見られるかな~
>涙が出そうなこの景色
感激していただき、光栄です。
雨の日はあっさりパスするからですよ 笑
山は晴れが何より。
来夏、ジャンダルム挑戦します?