2023年3月16日、向ヶ丘遊園駅前を歩いた。
3月6日に大腸の内視鏡検査を受けポリープを切除。その組織検査の結果を聴きに病院へ行ったのだ。幸い結果は良性だったが主治医からはこの年齢でポリープ9個(4年間通算)はかなり多い方なので大腸がんのリスクを十分自覚し検便で異常が認められなくとも最低2年に一度は内視鏡検査を受けるようにとの所見を得た。私自身もポリープはもうクセになっているなとの感触はあったのでさもありなんの思いで聞いていたのだが自分の身体については歯茎(はぐき)に歯根膿疱(しこんのうほう:歯茎の根っこから細菌が入って化膿し膿がたまる)の跡の2ケ所、最近では股間に蜂窩織炎(ほうかしきえん:皮膚と筋肉が擦れて炎症を起こした後に膿が溜まる)になる(とはいえこれは20代以来で自転車で遠乗りした際にズボンにクセのある皺ができそれが股間を断続的に刺激したのが原因だったが)など、骨や筋肉には衰えはあまり見られない一方身体内部の粘膜系に不具合が生じるケースが目立つのでこれまで以上に食事内容などに注意が必要と感じている次第である。とりあえず医者からは大腸内での便の滞留(要は便秘)を避けるために一日2ℓの水分補給をし排便が毎日あるように心掛けるようアドバイスがあった。私は検査2週間前から服用を指示された薬(おそらく消化と便通を促進するもの)をお願いして今後も続けられるよう処方してもらった。私は日本酒が好きでそれが大腸に悪影響があるだろう(そもそもアルコール全般がよくない)ことは理解しているが多くとも1週間に一度、量にして2-3合なので、おそらく飲食でそれ以外に注意すべきことはあるだろうし医者の話ではとにかく便通をよくすることが第一のようなのでなるべくそれに向けて努力したいと思った次第である。
因みに今回の大腸内視鏡検査は3月だったが例年11-12月頃だった。時期が遅くなったのは9月の生活習慣病検査(検便)の結果が届くのが11月中旬と例年より遅くなったのが理由である。その時期から大腸内視鏡検査を予約すると2-3か月先になってしまう。検査結果が遅くなったのはどうも検査機関が新型コロナ対応のため多忙であったためらしい。新型コロナの影響はこんなところにも現れているようだ。
大腸の内視鏡検査は実施3日前から食事制限があり野菜・果物全般、きのこ、海草、肉、赤身の魚、乳製品、脂っこいもの全般、パン、雑穀(要は大腸内に残りやすい繊維質などを多く含むもの)がNGであり、その結果食べられるものは、お米、うどん、豆腐、卵、白身魚ぐらいになってしまう。前日夜の8時以降は絶食し透明な飲み物による水分補給のみが可能でさらにこの時点で第一次下剤服用。さらに当日朝より2ℓの下剤(液状)を飲んで排便。便が透明になったことを確認しスマホなどにその写真を撮り病院に行ってそれを見せる。病院では肛門からカメラを挿入し撮影しポリープなど腫瘍があれば可能な場合は切除し組織検査に回される。施術の際には痛みはないが希望すると麻酔を受けられるので私は毎回してもらい自分のお腹の中を見ながら切除してもらう体験はまだしていないが麻酔をした場合は術後に1時間程度休憩してからの帰宅になり自動車・バイク・自転車の運転は不可になるのでいろいろ面倒である。
4年程前に初めて受けた時には下剤を飲むというのがほぼ初めての経験であり体重が5kgほど減ってなかなか元に戻らなかったし精神的なショックも大きく体調も悪化した。今回はある程度慣れてきたこともあり一週間程前から冬眠前の熊のごとく食べ貯めをして体重を増やし下剤服用時の体調悪化をある程度軽減することができた。
そんなわけでここのところ恒例となってしまった検査を何とかクリアした後ということで春の町を歩いてみた。病院を後にし道すがら「中華そば みやざき」の建物改修のため長期休業の張り紙にショックを受けて多摩図書館に寄った後に小田急線に乗り一駅隣の登戸駅で下車。そのつもりはなかったが久々に見かけたドトールで小腹も空いていたのでミラノサンドセットBをアメリカンでいただき値段が200円近く上がっていたことや滞在時間制限ができたことや電子タバコ限定喫煙席の設置などを目にしそういえば3年ぐらい利用していなかったからなと感慨にふけり最近その存在に気付いた酒屋さんに向かった。
区画整理後登戸駅周辺を初めて歩いたがだいぶ変わった。美味しそうなラーメン屋が増えた印象。私は花粉症対策でマスクとキャップとマフラーの重装備。
名前は小島屋といい今回は「真上(しんじょう)」というお酒を置いているのを知り訪ねてみた。登戸駅からは徒歩5分ほど。まあ登戸駅周辺がだいぶ様変わりしているのを目の当たりにしてだいぶ写真を撮ってしまったが。酒屋は「角打ち」(試飲)もやっており今回は利用しなかったがこの辺では珍しいと思った。店構えはコンパクトだが品揃えは興味深く地元神奈川のものや菊姫山廃純米といった各地の銘酒の定番のほか甲子のような流行もの(失敬!)や「真上」のような新顔も見られた。
店主の奥様らしき方に話をうかがうと元々は「宿河原」(しゅくがわら:登戸からJR南武線で川崎方面へ一駅)にあった店が移転してきたらしい。登戸駅前には良い地酒を置いている店が一軒あるのは知っていたが区画整理の後は存在を確認していなかった。このお店がそうかと思っていたがそういうわけではなかったようだ。「真上」というお酒は茨城の蔵のブランドでここ2-3年東京へ進出してきたようだが店にある純米(ひたち錦・7号)・純米生原酒(日本晴・7号)・純米生酒(ひたち錦・14号)・純米吟醸(山田錦・?号)はお米と酵母の組み合わせがすべて異なりそのあたりを奥方に尋ねるとこの蔵とは店主が親しくもともと開栓後の味の変化を楽しむ純米が得意で最近吟醸を出したが店主は吟醸ならもっと香りを出さないととアドバイスしたそうで現在いろいろと試行錯誤しているらしい。私が購入したのは純米生酒なので(この日はフレッシュな春酒を所望していたので)元々の得意な酒質ではないようだが奥方曰く販売後すぐに売り切れてよその店から在庫を回してもらったとのことなので評判はよいということで味を見るのが楽しみである。
良いお店をみつけたというか日本酒フリークにとって酒屋へ行って酒を見てあれれやこれや悩みながら酒を選ぶことや店員さんとトークすることはお酒を飲むことに劣らずストレス発散であり癒しであり愉しみであるのでネットショッピングが主流の昨今久々の店頭購入は本当に楽しいものであった。
登戸駅周辺も再開発でまだまだ様変わり続行中のようで目を見張った。
こちらは生田駅周辺の借景。
五反田川の鴨たち。
河津桜ももう開花である。
この日は帰宅後「真上」を味わい楽しんだ。中口で米の旨味とフレッシュ感とカルピス的酸味があり純米としての飲みごたえとともに爽やかさ・キュートさもありまずまずの味わいだった。お正月のお酒がまだ残っているのでそれも楽しみながら。肴は最近ハマっている黒酢豚(「くろすぶた」なのか「くろずぶた」なのか読み方不明で個人的には黒酢酢豚で「くろずすぶた」が分かりやすいと思うが)とカプレーゼ(モッツァレラチーズにトマトとバジル、私はそれは蜂蜜とオリーブオイルをかけアーモンドと干柿を添える)と鰹(かつお)の刺身(解凍ものなので寄生虫の心配はない)。おまけの桜餅。
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3月19日、所用で調布市立中央図書館へ自転車で向かった。iphoneによると距離にして6.8km、時間して35分程度。生田駅北側の山を越えて生田4丁目から菅馬場あたりで府中街道に出てJR南武線稲田堤駅→矢ノ口駅前で右折し東京都道・神奈川県道19号町田調布線に入り多摩川原橋(たまかわらばし)で多摩川を渡り多摩堤通りを東進。ふだん通らない道を通り初めての町並みを目にするとても新鮮な気分になる。矢ノ口駅近くの陸橋のアーチ。多摩川原橋から見る河川敷の葦原とグラウンドでの少年野球。京王相模原線の鉄橋。調布市内の碁盤目の街路。
20230319 春を歩く 多摩川河川敷 京王相模原線 ‐ Clipchampで作成
多摩堤通りを左に入り調布市役所に隣接する「調布市文化会館たづくり」内の調布市立中央図書館に到着。
いくつもの公園を見咲き終わりの梅や盛りの椿や咲きかけの桜の樹の蕾を目にした。
花を見ながら酒を飲みたくなる日まであと少しである。
20230316,19 春を歩く
付記
聴くものがなくて映画音楽の再生リストを作ってみた。
①映画音楽ベスト48(2時間ほど)
②映画音楽007シリーズベスト6
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