Kenの遊々気まま日記

山登り、マラソン、旅、演劇鑑賞、写真撮影など趣味の活動を中心に、気が向いた時に不定期に更新していきます。

残雪の天狗岳へ

2015年03月28日 | 山登り

 昨冬に冬山道具を揃え、初心者コースの雪山をちょこちょこと経験してきましたが、アイゼン、ピッケルが活躍するようなところは春の燕岳と12月の西穂丸山くらい。もう少しステップアップしたいということで、本格雪山の入門(なんのこっちゃ?)と言われる天狗岳にこの冬ぜひチャレンジしたいと思っていたものの、2月は事務所の移転などで日程が取れず、天気にも恵まれず、3月になってからはマラソンモードでなかなか調整がつかずにいるうちにとうとう3月も末になってしまいました。天気予報とにらめっこをして、今日しかないということで、年度末の忙しい時期に無理やり代休をとって天狗岳を目指します。

 天狗岳を目指すのは、実は今回が3回目。一昨年の秋は麦草峠からニュウを経由して目指しましたが、天候が思わしくなく黒百合ヒュッテで引き返し、昨年は、桜平から入り硫黄岳、天狗岳の縦走を計画しましたが、時間切れで根石岳で引き返したので、今度は3度目の正直となるようにしないと・・・。渋の湯からの最短コースだと日帰りも可能ですが、黒百合ヒュッテに泊まってみたいという理由で1泊2日の余裕のある日程です。

【1日目 3月27日】
 朝3時半に自宅を出発し、登山口の渋の湯を目指します。明るくなってくると八ヶ岳連峰や北アルプスまで綺麗に見える雲一つない晴天で、期待が高まります。渋の湯の駐車場に6時半に到着し準備を整えます。ピッケル、アイゼン、防寒対策、サングラスetc、冬山の装備は一つでも足りないと命取りになります。
 登山届を提出して出発
 7時15分、登山届を提出して出発。細い橋を渡って、黒百合平と高見石の分岐を黒百合平に進みます。朝一番の体にいきなりの樹林帯の急登ですが、冬でも人気のルートで、このところ晴天続きなので、トレースもはっきりしていて、この時期は雪もしまっていて歩きやすいです。
 歩きやすい雪道です
 45分ほどで八方台との分岐に到着。ちょうど黒百合ヒュッテから降りてきた夫婦と出会いました。昨日は小屋はすいていたけれど、テント場は高校生が60人ほどもいて賑わっているとのこと。高校生は今日、明日も滞在するそうです。八方台分岐からは傾斜が緩やかになって、30分ほどで唐沢鉱泉からの道と合流します。ゆっくり歩いているわりにはコースタイムどおりです。
 再び傾斜が強まってしばらくするとだんだんと周りの木々も低く、間隔が空くようになってきました。左手には樹間から中山が見えてきました。振り返ると遠く乗鞍岳がくっきりと見ることができました。
 樹々の間から中山を見上げる    振り返ると乗鞍岳 
 あたりが開けてきたと思ったところで9時12分黒百合ヒュッテに到着。ほぼ2時間、予定よりも早く着いてしまいました。小屋の前の急斜面では、件の高校生が雪上訓練の最中でした。小屋前のテント場にはカラフルなテントが数十張、確かに賑わっています。
 黒百合ヒュッテに到着    気温8℃(暖か~い)
 雪上訓練中    テント場
 小屋前のベンチを借りて早めの昼食にします。といっても、お湯を注いで食べることのできるパスタと行動食くらい。小屋前の温度計はプラス8℃を指しています。風も穏やかで暖かくて、もう春山という感じです。しかしここからが、この山行のハイライトである本格雪山です。40分ほど休憩したのち、アイゼンを装着し、ポールをピッケルに持ち替えていよいよ天狗岳への稜線へと出発します。
 中山峠の分岐を右に折れると、左が切れ落ちた急登になってきます。一段上がった天狗の奥庭という台地からは荒々しい東天狗岳の岩峰と真っ白に雪化粧した穏やかな西天狗岳が望めます。それにしても素晴らしい青空です。
 正面に東天狗岳、右に西天狗岳
 そして西を見ると、北アルプスの雪をかぶった峰々の連なりがくっきりと見ることができます。あまりの素晴らしさにしばし見とれてしまいます。ここは東側も開けていて、明日の朝はここで日の出を迎えるのが良さそうです。 
 北アルプスもくっきり
 しばらく絶景に見とれていると、一人で登ってくる女性がいたので声をかけると、なんと四国・香川県から来たとのこと。昨日は赤岳鉱泉に泊まって硫黄岳に登り、今日は天狗岳に登って自分と同じく黒百合ヒュッテに宿泊するそう。彼女とはこのあと多くの時間をご一緒させていただきました。
 天狗の奥庭からはさらに急な長い雪の斜面を上がって行きます。多くの人が登っているのでステップができていて、アイゼンもしっかり効くので急な割には登りやすいです。
 雪の急登     浅間山を背に急登をいく
 急登を登りきると、徐々に岩と雪のミックスになってきます。アイゼンを付けて岩に立つのはバランスも必要で、刃を岩に引っ掛けないように慎重に歩きます。天狗の鼻と呼ばれる岩場の通過は少しですが高度感もあり緊張するところです。見下ろすと、先ほどまでいた黒百合ヒュッテもかなり小さくなってきました。
 天狗の鼻の岩峰    眼下には黒百合ヒュッテ
 頂上も見えてきていよいよ最後の登り。小屋から1時間ちょっと、11時04分、思ったよりあっけなっく山頂に着いてしまいました。
 山頂が見えてきました    山頂に到着
 山頂
 山頂からは360度の眺め。南側には赤岳、阿弥陀岳、硫黄岳などの南八ヶ岳の峰々と南アルプス。西には真っ白な西天狗岳、北西には北アルプスの山並み、北には蓼科山から北信越の妙高山なども見えます。北東側には浅間山から谷川岳などの山まで見えます。あまりに見えすぎて分からないほどです。
 北アルプス(穂高、槍など)    蓼科山と北アルプス北部(鹿島槍、白馬など)の山々
 浅間山と越後の山?    西天狗岳
 南八ヶ岳(左から硫黄岳、赤岳、阿弥陀岳) 
 南アルプス(左から北岳、甲斐駒ヶ岳、仙丈ヶ岳)
 しばらくすると根石岳方面から年配の3人が上がってきました。赤岳鉱泉を今朝出発して、硫黄岳~根石岳を経て来たとのこと。学生時代の山岳部の同級生だそうで、昔ながらの木製のピッケルを持っていました。格好良いです。 
 荷物を山頂において、西天狗岳に向かいます。岩混じりの道を鞍部まで降りて、真っ白な西天狗岳へ急登します。20分ほどで西天狗岳に登頂です。ここからは木曽御嶽山も望むことができます。富士山だけが南八ヶ岳の陰になり見えないのが残念です。
 鞍部からの西天狗岳(先を行く3人の登山者)
 西天狗岳山頂       山頂で記念撮影
 木曽御嶽山        西天狗岳から見た東天狗岳
 再度東天狗岳に戻り、しばらくゆっくりしてから、また鞍部まで下ってから東天狗岳のトラバース道から黒百合ヒュッテに戻ります。天狗の庭からはトレースがいくつかできていて、行きとは違う道を通りながらいつの間にか小屋の前に出てきました。
 受付を済ませてもまだ午後2時過ぎ、天気が良いので小屋にいるのももったいなくてしばらく外にいましたが、さすがに寒くなってきて、小屋に入れさせていただき、先に入っていた山頂でお会いした3人の方とお茶をしながら過ごしました。
  薪ストーブやこたつなどで部屋は快適です
 午後4時半になって大部屋に案内されます。30人ほども入れそうな部屋に、今日はたった8人だけ。個室のお客も含めても12人。全員とお話できるほどでした。遠くは長崎、香川から来た方、自分の隣市に住んでいるという方、親子や旧友同士で来た方など様々ですが、今日の天気に皆さん満足そうな笑顔でした。明日も晴れるといいな。
 ハンバーグがメインの夕食

 

【2日目 3月28日】
 日の出を見るべく、朝5時前に起床します。冬は装備が大変なので、出発するのにも時間がかかって大変です。急いで昨日決めておいた場所まで上がります。5時35分、ぎりぎり日の出に間に合いました。空には薄雲が拡がっていて、綺麗な朝焼けが見れましたが、北アルプスのモルゲンロートは今ひとつでした。けれど、久しぶりに見た山での日の出に満足して小屋に戻ります。
 日の出      北アルプスもほのかに染まる
 今日は土曜日で晴れの予報。今夜の小屋の予約は70人も入っているらしい。日帰りの人も含めると100人以上が渋の湯から黒百合平、天狗岳を目指して登ってくることになりそう。本当は渋の湯にこのまま下っても良かったけれども、すれ違いも大変そうだし、夏に通った道を冬に歩いてみるのも良いと思い、四国の女性が向かうという中山、高見石へご一緒することにしました。
 持参したパンを朝食で食べてから、7時過ぎに小屋をあとにします。中山峠を今度は左に折れます。少し上がったところが見晴らし台となっていて、天狗岳の双耳峰が綺麗に見ることができます。
 見晴らし台からの天狗岳 
 中山への道は、低木の枝を避けながら進みます。冬はあまり人が通らないルートだと思いましたが、思ったよりもトレースが付いていて安心しました。藪こぎのあとは北八ヶ岳らしい縞枯れの道を登っていきます。一旦展望の良い場所に出てちょっとの急登を行くと再び樹林帯に入ったと思ったらそこが中山山頂でした。危うく通り過ぎるところでした。
 縞枯れの道をいく
 山頂から少し下ったところが中山展望台。西側から北側の展望が開けていて、北アルプスの眺めが良いところです。一昨年来た時は霧で全く景色が見えませんでしたが、今日は上空に薄雲が拡がっているものの、北アルプスも見ることができました。
 中山展望台からの蓼科山と北アルプス
 中山展望台から高見石までは一気の下りです。夏は苔むした岩がごろごろして歩きにくかった長い下りも、岩が雪に埋まっていてとても歩きやすいです。1時間弱ひたすら下って9時に高見石小屋に到着。夏に歩いた時とそれほど時間的には変わりませんが、今日は一人じゃかなかったせいもあって、長くは感じませんでした。
 高見石へ下る
 高見石の大岩の登りも雪があって上がりやすいです。なんなく先端に立って展望を楽しみます。氷結した白駒池が森の中にポッカリと浮かび、高見石小屋の上には中央アルプスが冬の装いで連なります。朝よりも青空が拡がってきたようです。
 原生林に囲まれた白駒池     高見石小屋と中央アルプス
 それにしても黒百合平の賑わいが嘘のように、こちらは静寂そのもの。そういえば黒百合ヒュッテから高見石の間にすれ違った人といえばたった2人でした。展望もいろいろ楽しめて、こちらに下ってきて正解でした。
 小屋前のテラスで少し休憩をしてから、白駒池に下るという昨日からお世話になった四国の女性とここでお別れして、あとは渋の湯に下るだけです。アイゼンを外して軽い足取りで下って行きます。賽の河原と呼ばれるところでは再び展望が開けて、正面に中央アルプスと御嶽山を見ながら下ります。スキーかソリで下りたいくらい気持ちのよい雪の緩斜面ですが、ここも夏は岩がごろごろして歩きにくい場所だそうです。
 賽の河原を下る
 あとは谷筋に沿って、何度か沢を渡りながら、展望もない下りです。この間も全く人とすれ違わずに10時50分に渋の湯に戻ってきました。高見石から約1時間、コースタイムより30分も早く着きました。登山口にはこれから黒百合平、天狗岳に登るという人が何十人もいて、改めて今日のコースで良かったと思いました。
 無事渋の湯へ

 下山後の楽しみといえば温泉です。どこの温泉に立ち寄ろうか考えましたが、今回は初めての天狗岳でもあるし、駐車場を借りた手前もあり渋御殿湯にしました。温泉に入る前は温泉の良い香りが立ち込めていたのですが、いざ入浴すると匂いがしない。よく見たら大きい暖かい湯船は天然水の沸かし湯で、源泉からのお湯はとなりの小さい湯船にあった26℃というとても入ることのできない水みたいなほうでした。ちょっとこれにはがっかり。

 お昼も過ぎてお腹が空いたので、続いてはお蕎麦を食べにいきます。事前にリサーチしていなかったので、何度か伺ったことのある「そば庄」へ。安定した味ですが、別のお店も今度は行ってみたいと思います。
 そば庄のそばセット

 朝に比べてだんだんと青空も広がり、帰るのがもったいなくなってしまい、しばらく八ヶ岳山麓をウロウロ。赤岳登山口の美濃戸に向かう途中にある八ヶ岳中央農業実践大学校というのがあったので気になって立ち寄ってみます。直売所では大学校で育てた牛で搾った乳加工品もいろいろあって、暑かったのでアイスクリームをいただきました。これ美味しかったです。
 アイスクリーム@八ヶ岳中央農業実践大学校(阿弥陀岳をバックに)

 諏訪で買い物をしたりしていたら、夕方になっていて、家に帰り着いたのは夜になってしまいました。

 今回も天気にも出会いにも恵まれ、いつも以上に楽しい山行になりました。なかなかできないですが、土日の混雑を避けて、平日に山に入るのは静かで、小屋でものんびりできて、やっぱり良いです。雪山の経験もまた一つ増えて、次のステップにつながって行きそうです。


横浜マラソン2015(レース当日)

2015年03月15日 | ランニング・サイクリング

朝5時すぎに自宅を出発して、メイン会場のパシフィコ横浜に午前7時に到着。手荷物預けは7時半までで、スタート地点への整列は8時なので以外に時間がありません。着替えをして必要なものを身につけて手荷物預け場所へ。ここもちょっとした列ができていました。今回は記念すべき第1回の横浜のフルマラソン、そして横浜を走るということでせっかくなのでカメラを持って楽しみながら走ることにします。

パシフィコ横浜からスタート地点へ向かいます。その途中にトイレスペースがあって、何と450基のトイレが用意されていて壮観です。これだけあると、それほど待たずに済ますことができます。
 トイレスペースからみなとみらいを望む

8時までに整列完了ということなので、7時45分頃にはスタート地点に着きます。今回はGブロック中のDブロック。ちょうど真ん中くらいからのスタートです。それにしても気温が5℃ほど、半袖一枚なのでスタートまでの30分強がとても寒い。

午前8時30分にみなとみらい大橋をスタート。といっても、前のほうから順番に進み始めるので、こちらが動くまでしばらく時間がかかりそう。そういえばアクアラインマラソンのときは動き出すまで10分くらいかかり、スタートラインを超えたのは20分も経ってからでした。しかし今回は、それほど待たずにDブロックも動き出しました。号砲から約12分でスタートラインを越えました。スタート地点では横浜市長、神奈川県知事、そして今大会のアンバサダーでタレントの剛力彩芽ちゃんらが手を振って見送りです。橋のたもとからのスタートはNAHAマラソンみたいです。
 ようやくスタート地点が見えてきました
 右から林横浜市長、黒岩県知事、剛力彩芽ちゃんら

横浜駅の裏にある横浜中央卸売市場の横を通り再びみなとみらい地区に戻り、メイン会場のパシフィコ横浜の前を通って南へ向かいます。そしてこの先は次々と横浜の名所が現れます。
 高層ビルの立ち並ぶみなとみらい地区

パシフィコ横浜から橋を渡ったところがコスモクロックの大観覧車、さらにワールドポーターズ、そして3キロ過ぎには赤レンガ倉庫の横を進みます。
 赤レンガ倉庫のすぐ脇を通ります

横浜税関のクイーン、神奈川県庁のキング、開港記念館のジャックの横浜三塔と呼ばれる歴史ある建物の横を通り、横浜スタジアムを周回すると山下公園とマリンタワーと、これでもかというくらい神奈川県民にはお馴染みの観光地を巡ります。このあたりは横浜の中心地でもあり、沿道にはたくさんの応援もあって、あっという間に7キロを過ぎていました。

ペースは最初の1キロは6分30秒/kmほどでしたが、徐々に落ち着いてきてほぼ6分/kmペース。若干早めですが、今回は景色を楽しむとともに4時間30分を切りたいと思っているので、なんとかこのペースを続けて行きたいです。

本牧の倉庫群を過ぎると、首都高速の高架下をしばらく行きます。光の少ない暗い道で、けっこう寒く感じます。このあたりは沿道の応援もほとんどなく、静かな分走りに集中します。ランナーの格好を見るのも走っている時の楽しみで、横浜らしくチャイナドレスや水平服などを纏った人も何人か見ました。10キロ地点を1時間1分で通過。かなり良いペースです。
 高架下を走る

高架下を抜けると、根岸、磯子、新杉田の各駅前をJR根岸線沿いに進みます。このあたりは横浜市南部の市街地なので、再び応援が多くて力になります。

給水所はほぼ3キロごとにあるので、1つ置きに水分補給します。給水所にはスポーツドリンク、水以外にもレーズンや塩あめ、そしてこの大会の楽しみであるラッキー給食があります。ラッキー給食とは県内の事業者が限られた時間に限られた個数が提供されるタイミングがうまく行けば食べられる給食で、ありあけのハーバー、崎陽軒のシュウマイ、鈴廣のかまぼこなどがあるようです。今回のヒットはレーズン。腹持ちと甘さ、食べやすさは走っているときにちょうど良かったです。そういえば山での行動食でもドライフルーツを結構持っていきますね。

また、給水所ごとに給水パフォーマンスがあって、ダンスやジャズ演奏、和太鼓演奏などがあって、給水以外でも力をもらえるのが楽しいです。なかにはバーテンダー給水やマジック(手品)などもあったようですが、さすがにそこまでゆっくりとは見ている余裕はありませんでした。

20キロの南部市場で折り返し。ここの給食所では栃木産のとちおとめが配られていました。一ついただこうとしたら、係りの方が3つも掴んでくれました。これでパワーをいただき後半も頑張ります。レーズンにしてもいちごにしても、スポーツとフルーツの相性はとても良いようです。20キロは2時間3分で通過、ほぼ6分/kmのペースを維持しています。
 いちご

中間点は2時間10分。初めてのサブ4.5を狙えそうなペースですが、ここからが本当の戦いになります。

中間点を過ぎてちょっと行くと、今回のコースの特徴の一つ、首都高速に入ります。ほぼ平坦なコースにあって、首都高速に上がっていく標高差20mほどの急坂が今大会一番の難所と言われていましたが、あまり上を見ないように走って意外にあっさりとクリア。しかし本当の難所はこの先でした・・・。
 首都高速へ

最初は眺めの良さと、普段は走ることのできない高速道路にワクワクでしたが、これがなかなか走りにくい。まずは、高速道路は耐久性を重視しているため普通の道路に比べて硬いこと、そしてカーブのバンクでバランスよく足が置けないこと。さらに車で走っているとあまり気になりませんが、意外にアップダウンもあって、これがじわじわと足にきます。しかも高速道路内は一般者は立ち入り禁止のため応援はボランティアのスタッフと給水所ごとのパフォーマンスだけ。これが10kmも続きます。この区間が一番きつかったです。
高速道路上の21キロから30キロまでの10キロは6分15秒/kmに落ちてきました。ここからが30kmの壁と言われる一番厳しい場所ですが、前半の貯金もあって7分/kmで行けばなんとか4時間30分は切れそうです。
 首都高速の高架を駆ける

31キロ過ぎで再び一般道に降りて、本牧埠頭の先へと続く道に入ります。埠頭の先端までの2キロ弱がやけに長く感じられます。折り返しのランナーの走りや給水所の応援パフォーマンスに力をもらい、往復4kmの埠頭を抜けると残りは5km。
 みなとみらいが近づいてきた

ここからはスタート直後に走った道をほぼ戻る感じです。応援も徐々に多くなり、声援も「ガンバレ!」から「お帰りなさい!」「あと4キロ!」に変わってきます。40キロの山下公園から県庁裏の海沿いの道は、多くの観光客も加わり、人垣できるほどの大声援でまさにビクトリーロード。走っていて感動しました。最後の10キロも6分台中盤/kmで持ちこたえ、パシフィコ横浜前まで帰ってきました。
 フィニッシュゲート

ネットタイム4時間23分53秒でゴール(グロスタイムは4時間36分31秒)。初めてのサブ4.5を達成しました。今回はアップダウンも少ないコースで、気温も低めで、風もない絶好のコンディションの恵まれた条件だったので達成できたと思います。ラッキー給食はいくつかしか遭遇しなくて、食べたかったシュウマイやかまぼこにはありつけませんでしたが、景色を楽しみながら記録も出すという目標を達成することができ、とても満足。応援や給水パフォーマンスに元気をいただき、ボランティアの方たちも素晴らしくて、とても楽しい大会でした。

 ゴール後に記念撮影

最後に大会で頂いたもの。どれも横浜らしく洒落たデザインです。特に船舵デザインの完走メダルはお気に入りです。
 参加記念Tシャツ    フィニッシャータオル   完走メダル

 


横浜マラソン2015(前日受付)

2015年03月14日 | ランニング・サイクリング

明日はいよいよ横浜マラソン。その歴史はすでに30年を超えますが、近頃の都市型大規模マラソンの波に乗って、今年からフルマラソンへと生まれ変わりました。考えてみたら今までフルからハーフまで十数回の大会に出場していますが、神奈川県で行われる大会に参加するのは初めてです。申し込み3.4倍の抽選に当たり、第1回の記念の大会に地元県民として出場できることは大変嬉しいです。

さて、受付は前々日の金曜日と前日の土曜日の2日間、メイン会場となるパシフィコ横浜で行われます。ちばアクアラインマラソンのようにナンバーカードの送付をしてもらえたら2日も続けて横浜まで出なくて済むのですが、受付の2日間、横浜マラソンEXPOという、スポンサー企業の物販や各種トークショーなども開催されるということなので、それも一つの楽しみではあります。これは東京マラソンの東京ビックサイトで行っているものを意識したものなんだろうなあ。

みなとみらい地区はすでに横浜マラソン一色です。沿道や、ランドマーク周辺のビル内には横浜マラソンの看板やタペストリーが至ること路に飾られています。なんかこれを見ただけでも盛り上がりを感じます。
 横浜マラソン一色

このマラソンには約6000人のボランティアが関わられているということで、駅から受付会場への案内も係りのボランティアが立っていてとても分かりやすかったです。

 受付会場入口
パシフィコ横浜の受付会場に入れるのは本人か委任を受けた代理の方のみで、しっかり身分証明証でチェックを受けてから中に入ることができます。
 受付会場内

ゼッケンと手荷物袋、パンフレットをもらって受付は終了。そのままEXPO会場に流れるようになっています。EXPO入口には大きな看板があって、皆さん記念の写真を撮っています。ご多分にもれず、自分も一枚撮ってもらいました。
 看板前で記念撮影

入口から続いたところには、大会コースの見所や給水・給食所、地点ごとのパフォーマンスの紹介、大会プロデューサー坂本雄次さんによる区間ごとのアドバイスなどの大きなパネルがありました。全部読んでみたかったけれど、ボリュームがとてもあって、頭に入りきりそうもないので、適当に興味のあるところだけ読んで、あとはパンフレットで確認することにします。

そこを抜けると、物販コーナーや特設ステージでのトークショーやパフォーマンスなどが行われています。大会スポンサーのエネオスのステージでは、スピードスケートオリンピックメダリストの岡崎朋美さんによるトークショーが開催されていました。また、ミズノの物販では横浜マラソン限定のTシャツやキャップ、タオルなどがあって、レジには長い列ができていました。
 岡崎朋美さんのトークショー
 横浜マラソン限定商品@ミズノ

すっかりお祭り気分で、明日が楽しみになってきました。もっと楽しんでいたかったけれど、あまり遅くまでいると明日の本番に差し障るので早めに切り上げて、帰宅して休みます。

 


第32回藍のまち羽生さわやかマラソン大会

2015年03月08日 | ランニング・サイクリング

 来週の横浜マラソンの調整で、埼玉県羽生市で行われた藍のまち羽生さわやかマラソンに参加してきました。今回は遊岳荘レーシングチームのメンバーとも一緒です。

 小雨の降る肌寒いあいにくの天気ですが、晴れて暑いよりもは走りやすいです。昨年買って、先週の多摩湖30km走でも使ったシューズがどうも足の甲の部分が痛くて仕方がないので、その前まで使っていたシューズに戻しました。

 午前9時30分に陸上競技場をスタートします。参加者が2,000人程度という規模の小さい大会なので、後ろのほうからのスタートにもかかわらずロスタイムは40秒くらいで、直後の混雑もそれほどでもなく走りやすいです。

 来週のフルマラソンの調整なので、目標タイムの6分10秒/kmで走るのが目的ですが、いざレースになると、どうしても周りに引っ張られるのとムキになってしまってペースが上がってしまいます。それでもなんとか抑えて、5分45秒/kmほどで走ります。

 コースは田舎の中の割と単調な道でアップダウンは少なめです。途中の東北自動車道を超える陸橋が唯一の難所かなあ。のどかな田んぼの中を行く9kmあたりから11kmあたりは、左からの風が冷たく、手がかじかむくらい寒かったです。

 中間点を1時間1分40秒で通過。今日は2時間を切ろうと思っていないので、まあまあ良いペースです。田んぼの中の後は、東北道の側道をまっすぐ行くこれまた短調な道です。民家も少なく、小雨も降っているので、応援もちょっと寂しいです。

 先週の30km走の成果なのか、残り5kmをきってもかなりの余力があって、この後5分30秒/km以上で走れば2時間を切れそうだったのでペースを上げていきます。

 ゴールに近くなるこのあたり、人気の大会だとたいした練習もしていない参加者がバテバテで歩いているのが多いのですが、この大会はひやかし半分で出場する人がいないようで、みんなしっかり走っています。しかも同じようなペースなので、励みになります。

 残り1kmで、1時間54分30秒、このままのペースで行けばぎりぎり2時間が切れそうと思い競技場に入りますが、ここで予想外の展開が待っていました。

 土でぬかるんだトラックは多くのランナーが走ってドロドロの田んぼ状態で、強く蹴ろうものなら足を取られて転びかねません。当然スピードは出せず、しかもゴールまでにほぼ一周しなければなりません。

 結局2時間00分06秒(ネットタイム)と、なんとも惜しいタイムでサブ2ならず・・・。まあ、もともと2時間5分くらいで走ろうと思っていたので全然良いのですが、後半頑張っただけにちょっと悔しい。しかし、後半余力を持って走れたこと、走り終えてもまだ余裕があったので、来週に向けては収穫のある調整でした。

 さて、来週はいよいよ横浜マラソンです。景色や雰囲気も楽しみたいし、記録もある程度は出したい。相反する2つをクリアできるか試されます。でもとにかく、お祭り大会なので楽しみたいです。