家出したい

このところ、弟くんはとっても不安定で、ちょっとしたことで大泣きをして「もう、家出したいよー」と言って、玄関を出ていくことが何度もあります。

玄関の外に座り込んで、しばらくすると家に戻って来ますが...。


実は私も、小学生のころ、何度か家を飛び出したことがあります。（遺伝かしら）

親が迎えに来るまでは意地でも戻らなかったし、どんどんと遠くへ歩き進んで行った記憶もあり、そう考えると、弟くんの行動なんてかわいいもの

原因なんて全然記憶にないけれど、とにかく追いかけて来て欲しかったし、引き留めて欲しかったことだけは覚えている。


本当に家族が嫌いで、一緒に暮らしたくないと思っているわけじゃないことは、自分の記憶からも確信できるのだけど、それにしても、兄と父に対しての攻撃的な感情ってなんなんだろう？？？


途中で機嫌を取ったり、話題を変えることなく、とにかく、気のすむまでワンワン泣かせたら、意外なことを話し始めました。

小さな小さな彼の社会の中で、自分の居場所を見つけられずにいたのでした。

クラスだったり、野球のチームだったり、彼の所属する小さな集団のどこに行っても、感じるのは劣等感だけ...のようです。


鬼ごっごをする時、弟くんは、いつも「カメラマン役」なのだそう。

鬼の行動をチェックして、近づいてきたら「カシャカシャ」と言って、皆に鬼の存在を知らせる見張り役を、嫌な顔もせずやっている。

「でも、本当はぼくだって逃げたり追いかけたりしたいんだ。言えないけど、そんなこと。」


う～ん.....そぉか～。

そういう積もった思いを、全部まとめて父ちゃんと兄ちゃんにぶつけているんだな!　そうか、そうか。


いろんな思いを吐き出してから、

チョコたっぷりのアイスを食べて、

まずは、早く走れるようになろう！野球をもうちょっとうまくなろう！　と決意した弟くん。

みんなに認めてもらえるように、母と秘密の特訓を始めることにしました。

母のウエストにも効果がありますように