八つ手の花は、ウコ科の常緑低木。花言葉は分別。暖地の海岸近の山林に自生するが、多くは観賞用に植えられる。七~九裂した天狗の団扇といわれる葉が特徴。葉の形から名つけられた。初冬のころ、白色の直径約㎜白い花が固まって咲き、多数の球状をなす。庭にある八つ手の葉の数を一つずつ数えた覚えがある。我が国の原産なので自生もしているが、庭に植えられている。花のない時期の庭先などに冬日を浴びて光っているさまは、一種の風情がある。。小春日和の蜂や虻が集まっているところをみると、虫には人気者の花なのだろうか。地味で目立たない花だけに関心してしまう。「八つ手咲く虫さまざまの線にとぶ 吉川春藻」「淡々と日暮れが来たり花八つ手 草間時彦」「日向より日蔭が澄みぬ花八つ手 馬場移公子」「花八つ手ながき独りの常着縫ふ 鷲谷七菜子」「用事とは日暮れに多し花八つ手 手塚美佐}「日暮れまで蠅のまどろむ花八つ手 白岩三郎」「一ト本の八つ手の花の日和かな 池内たけし」「昼の月乏くところ得て花八ッ手 長谷川双魚」「いつ咲いていつまでとなく花八手 田畑美穂女」「花八つ手日蔭は空の藍浸みて 馬場移公子」「花八つ手暗きところをこのみけり 角川照子」「花八つ手星またたけば少し散り 中嶋秀子」「花八つ手いつも電話は母より来 高橋悦男」「蔵町の昏きより声花八手 長峰竹芳」「みずからの光をたのみ八ッ手咲く 飯田竜太」{八つ手咲き路地まつさをな天のぞく 菖浦あや」「八つ手咲く父なきことを泰しとも 友岡子郷」。(八つ手の花 詩八方に 詠まれけり ケイスケ)
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