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日々雑感「点ノ記」

備忘録(心の軌跡)

祭りのあと

2005年05月23日 | インポート
昨日投開票された南高来郡深江町の町議会議員選挙で、唯一私が知っている、立候補者の中では最年少の新人候補は、本人も予想できなかったというような高得票で当選していた。

彼の人柄や主張や選挙戦の手法が、多くの住民に支持され、支援の輪が広がった結果であったのだろう。

深江町が今のままの合併の枠組みで、南島原市の一員として合併するのであれば、彼の深江町議会議員としての任期は10ヶ月と短い。

告示日の20日ほど前に私の所を訪ねてくれた時に、彼の立候補に対する決意のほどは聞いていた。

選挙区以外の人間ということで私には話しやすかったのだと思う。
一人ででも選挙戦を戦い抜くという、純粋で強い意志が感じ取られた。

合併の枠組みに対する、住民側からの署名運動結果による住民投票条例案を、旧議会が否決した事に端を発して、その議会が解散させられたことにより実施された選挙であった。

やはり、まずは住民の声を投票行為という明確な方法で把握してから、合併の話は進めるべきではないかというのが彼の主張である。
結果として彼の主張は、多くの住民からの支持を得たことになる。

選挙カーからの候補者の名前の連呼や街頭での立会い演説など、5日間の喧騒が去り、何も無かったかのように庶民の一日が流れていくことだろう。

今は、「祭りのあと」の虚脱感にも似たような空気が深江町を覆っているのかもしれない。

しかし、新人で当選した彼は、支持してくれた多くの人達の思いを具現化するために最善を尽くせるかどうか、多くの住民の目で注視されている。
頑張って欲しい。