毎日新聞の一面に、「諫干で工事再開」という見出し。
16日の福岡高裁での工事差し止めの取り消しの決定により、当然のことではある。
いろいろな立場で、それぞれの考え方があるだろう。
私は、とりあえずは落ち着くところに落ち着いたなと思っている。
生まれて育った家は、諫早湾干拓の調整池に流れ込む2級河川千鳥川のすぐ脇にあったので、子どもの頃から強い雨が降る度に不安な思いで暮らしていた。
諫早湾の干満の差が大きいということはよく知られているが、そのことが古来からの干拓によって造られた低平地に住む者にとって、どういうことを意味するのかはあまり知られてはいないようだ。
潮汐運動により、川の流れの下流(海側)から潮水が遡上して、水位が上昇する。
潮受け堤防ができる前までは、平水時においても満潮になると河川堤防の肩に近いところまで水位が上昇していた。
そのような時間帯に、その地域(その河川の流域)に大雨がが降ったならばどういう状況になるのかということは、小学生レベルの三次元空間の認識力でも理解できるだろう。
当然のことながら、河川上流からのその流域全体からの流下水により、河川の水位は上昇する。
そのように上昇した水位のところへ、潮汐運動による水位が加われば、河川の水は提内地(堤防によって保護されている田畑や住宅地)に溢れ出し、水害を引き起こすことになる。
潮受け堤防の存在は、そのような低平地に住んでいる者にとっては、確実に防災効果があると断言できる。
ただしこの事は高潮に対する防災効果があるということであって、低平地における排水不良の問題とは別物である。
現地の実情をよく知らない人達の中には、排水不良を取り上げて防災効果が無いという論調の人達もいるが、それは間違っている。
私は今の諫早湾干拓のあり方を全部肯定している訳ではない。
三分の二の部分は肯定で、三分の一の部分は否定の考え方である。
その詳細は後日ということに。
16日の福岡高裁での工事差し止めの取り消しの決定により、当然のことではある。
いろいろな立場で、それぞれの考え方があるだろう。
私は、とりあえずは落ち着くところに落ち着いたなと思っている。
生まれて育った家は、諫早湾干拓の調整池に流れ込む2級河川千鳥川のすぐ脇にあったので、子どもの頃から強い雨が降る度に不安な思いで暮らしていた。
諫早湾の干満の差が大きいということはよく知られているが、そのことが古来からの干拓によって造られた低平地に住む者にとって、どういうことを意味するのかはあまり知られてはいないようだ。
潮汐運動により、川の流れの下流(海側)から潮水が遡上して、水位が上昇する。
潮受け堤防ができる前までは、平水時においても満潮になると河川堤防の肩に近いところまで水位が上昇していた。
そのような時間帯に、その地域(その河川の流域)に大雨がが降ったならばどういう状況になるのかということは、小学生レベルの三次元空間の認識力でも理解できるだろう。
当然のことながら、河川上流からのその流域全体からの流下水により、河川の水位は上昇する。
そのように上昇した水位のところへ、潮汐運動による水位が加われば、河川の水は提内地(堤防によって保護されている田畑や住宅地)に溢れ出し、水害を引き起こすことになる。
潮受け堤防の存在は、そのような低平地に住んでいる者にとっては、確実に防災効果があると断言できる。
ただしこの事は高潮に対する防災効果があるということであって、低平地における排水不良の問題とは別物である。
現地の実情をよく知らない人達の中には、排水不良を取り上げて防災効果が無いという論調の人達もいるが、それは間違っている。
私は今の諫早湾干拓のあり方を全部肯定している訳ではない。
三分の二の部分は肯定で、三分の一の部分は否定の考え方である。
その詳細は後日ということに。