蓼食う虫ブログ

パク・ヨンハさんを追悼する その7

 みんな、母性的な「愛」だけを大事にしすぎている。しかもそれだけを大事にしろ、と強制しあっている。そういう偏りをみんななぜか見ようとしなくなっている。あるいはそんなこと、できないのか。
 番組に出てらしたファンのひとりは、「彼はやさしすぎたのだろう」とおっしゃっていた。過ぎたるは猶及ばざるが如し。そうかもしれない。
 だが、そのやさしすぎる彼の性格こそ、彼の思想をつくりあげたのかもしれない。ヨンハさんは生前、日韓友好の架け橋になりたい、とおっしゃっていたそうだ。あくまでも、「橋」でいいのだ。「橋」は溝があることを認めた上で建設されるものなのだ。
 反日旋風吹き荒れる中、そのような思想を持ち、公表したパク・ヨンハさんに敬意を表する。と同時に、彼の死を無駄にしてはならない、と、参議院選挙を前日に控えて強く思う。番組は、ヨンハさんの「それでは、また、おあいましょう、さよなら。カムサハムニダ。アンニョハセヨ」、というやさしい言の葉で締めくくられていた。こちらこそ、またおあいしましょう。そちらの世界で待っていてくださいますよね?
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