男の人が好きなのか、好きな人が男の人であっただけなのか

　タイトルが長いが、少し考える。
　タクミくんシリーズを漫画化された、おおやかずみさんという方が描いたボーイズラブの漫画に、このような内容のセリフがある。男が好きなのではなくて、あなたのことが好きなのだ、といったセリフである。(確か『恋の呪文』だったかな？『恋の時間？』かもしれない。)
　私は、中学生の頃の途中までは女の人が(恋愛対象として)好きなことが続いていたが、途中から男の人が好きなことが大変に多くなった。とはいっても、いわゆる接近欲や接触欲があるわけではない。それがそこいらのゲイを自称する人々との違いである。イケメン男性の裸体を見るのは好きなほうだが、性交渉をしたいとはあまり思わない。竹内涼真くんに誘われることが、(あるわけないが)万が一あったとしても、断ってしまうかもしれない。(そのときにならないとわからないような命題だが。)　私は、どちらかといえば、男の人という概念が好きなのではなく、好きな人が好き、という感覚である。
　自分のアイデンティティは、周囲の人々、環境によって定まる。「私はナントカがタイプ」と、タイプを先に決めて語るのはやめてもよいし、またそうすべきであるかもしれない。まるでコンピュータでプログラムされているようにおおかたの男性は女性に惹かれ、大多数の女性は男性とくっつく。多分、将来の人生設計のためだろう。人間とは誠に面白いものだ。