ジョン・レノン氏の、「Imagine」(イマジン・想像する、ということ)は、人間の欲望を認めない。人間の心の欲望から目を逸らす歌だ。死後、天国があってほしいという欲望。自分は神様や閻魔大王様によって裁かれて地獄に行くことなんてない、という過信。自分の生活領域、文化を侵略されたくないという欲望。資本主義社会において財産を持って安心したいという欲望、など。この歌は、痛烈な人間批判に彩られている。人間のわがままさを気づかせたかったはずのに、皆がそこから目を逸らそうとする皮肉。ジョンはドリーマーではない。歌を批判的に読めば、現実主義者だろうと解釈することができる、ということがわかるだろう。 みんな想像力が足りない。(イマジンというタイトルはその意味ですごい)多面的な見方やをしない。できない。みんな逃げている。ジョンの伝えたいことが本当に伝わっているのか?これが正しかったのか?