童心の会ブログ

京都洛西俳句・短詩の会

2011年9月25日連句

2011-09-28 21:11:00 | Weblog
せめて一輪だけでも花を  佐藤駿司

また冬が来るから立ちどまる  金澤ひろあき

鳥に雲がはいって笑ってる  裸時

冬来たりなば春遠からじなんて気楽にね  青島巡紅

三人でつどう日の花は  佐藤駿司

四人目は花の咲く日に来るだろう  金澤ひろあき

こちょこちょと鳥が増えてくる  裸時

子が羽根広げて飛び出して母に戻るコウモリ  青島巡紅

韋駄天は哀しみの街を駆け抜けよ  佐藤駿司

又三郎いっしょに風の国に棲む  金澤ひろあき

ビルが倒れてビールが倒れる  裸時

宇宙は広大すぎて身近な平行世界を求める  青島巡紅

黄金の雲わく洛中洛外図  金澤ひろあき

お化け飛ぶジュースを飲んでから  裸時

雷神が歯を折る綿アメーマツ八雲  青島巡紅

ハネ多き我流くずし字いなびかり  金澤ひろあき

タバスコ余りタバコ吸う  裸時

煙草のシーンが減って困るお父さんたち  青島巡紅

名探偵パイプをくわえていた昔  金澤ひろあき

海の国ペロペロアメをなめている  裸時

過去にもあった核の事故は戦争石のガラス化  青島巡紅

碑を風化させてはならぬ冬  金澤ひろあき