底辺イラストレーターの日記

Illustrator_Keiichiro Tokura_blog

声をかけられたよ

2010年08月27日 | ペインター関連
よく通っている飲み屋さんの前を通ったら
店員さんと目があった。

すると
店員さん
店から顔を出して

「最近ご無沙汰ですね どうですか?一杯」

と言われた。

言葉は注文くらいしか交わしていないのに
顔を憶えていてくれたのが
思いもかけずうれしかった。

そらあ
一杯やるしかないよね。

ペインターⅨ 墨絵模倣

2005年05月07日 | ペインター関連
葛飾北斎の肉筆
「雷神図」
に触発され

ていうか
墨絵の表現
とくにぼかし・にじみ部分のエッジに触発され

それを再現してみようと

久々に
墨と半紙で描いてみる。

あわせて
ペインターⅨでも
再現を試みる




作例①

アナログ

画材
墨汁

半紙(乾燥)


作例②

アナログ

画材
墨汁
半紙 刷毛にて水を含ませる

半紙に水を含ませたのち
筆で彩色

作例③

デジタル

画材
ペインターⅨ

水彩で彩色のち
レイヤーオプション
水彩レイヤー全面をぼかすを2回実施

(筆の属性によりボケ具合が違います)


目指す表現に近いものは
作例②

作例③は
目指す表現には届かないけれども

・テクスチャーの倍率を下げる
・レイヤーオプション
 「水彩レイヤー全面をぼかす」の実施回数を増やす。
・筆の属性の影響を
 「水彩レイヤー全面をぼかす」は受けるので
 その調整

以上を試みることで
作例②
もしくは
おそれながら
葛飾北斎の表現に近づける
かと思ったりしたりして・・・

当方のイラストを掲載しているHP

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『描く側の目』(ペインターⅨ 『アーティストオイル』と『消しゴム』その3)

2005年04月19日 | ペインター関連
「700種類をも超えるブラシのバリエーションは・・・」
との謳い文句で
ペインター8が発売された当初
ユーザーからの不満の声があがった。
それは
カスタムパレット機能が削除されていたからだ。

カスタムパレットは
膨大にあるブラシの中から
好みのブラシをチョイスし 登録しておく機能をもっている。
登録しておけば
好みのブラシを
毎回 膨大なブラシの中から選ぶ必要がなくなるのである。
いわば ブラシのショートカット機能である。
これは非常に便利な機能であったが
この機能が
なぜが削除されていたのだ。
ユーザーの声を受け
バージョン8.1からカスタムパレットは復活。

ペインター8から搭載されたブラシクリエイター。
このブラシクリエイターと機能が重複するために
ブラシコントロールパレット削除された。(ペインターⅨから復活)
これは削除された理由がわかるのだが
カスタムパレットの削除された理由が思いつかない。

カスタムパレットは
決して派手な機能ではない。
「700種類をも超えるブラシのバリエーションは・・・」というような
売り文句にもならない。
だが
ペインターを愛用しているものにとっては
重要な機能に違いない。
免震・制震機能を盛り込んだ話題の住宅であっても
基礎工事の手抜きや建て付けがわるく
床が傾斜し、ドアも閉まらないのであれば
それはダメな住宅である。
使う側の視点を欠いた製品はダメな製品なのである。
『Painter』でいえば
『描く側の目』である。
この『描く側の目』さえあれば
カスタムパレットの削除はなかったのではないか?

『アーティストオイル』と『消しゴム』の話に戻るが
色を消し
盛り上がりを消すために
デフォルトの状態だと
『消しゴム』→『インパスト』の「厚みならし」
この2段階の手続きを踏まなければ
『アーティストオイル』の痕跡を消すことが出来ないのは
製作者の意図ではなく
『描く側の目』の欠落ゆえのことにおもえてしかたがないのである。

企業は営利団体である。
利益を生まなければならない。
そのために売り文句となる機能を盛り込むのは
大いに結構である。

それが単に機能の肥大化のみ終わっていないか?
従来の機能をブラッシュアップを怠り
あまつさえ
改悪を行うのであれば
ユーザーは離れていかざるを得ない。
それを防ぐには
やはり
製作者側に『描く側の目』をもった人間が必要不可欠であると思う。
日産を復活させた
『車好き』のカルロス ゴーン氏のような。

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バージョンアップに関して
いまだに評価が高いペインター6までは良好ではなかったか?
(フォトショップのレイヤー機能等の吸収)
しかし
ペインター7以降になると
水彩ブラシのユーザー無視の大幅な変更(ペインター8でデジタル水彩として復活)
処理速度の低下(ペインターⅨで改善)
ショートカットを利用した拡大縮小時の倍率の件で
アンチエイリアスのかかった倍率をスルーしてしまう。(いまだ改善されず)
等の改悪の歴史が作られてしまう。
そのため
バージョンアップに関して
すこし疑心暗鬼になっている自分がいることも否めません。
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『Painter』と『ArtRage』(ペインターⅨ 『アーティストオイル』と『消しゴム』その2)

2005年04月18日 | ペインター関連
『ArtRage』という
非常に良く出来た
フリーのペイントソフトがある。(Windowsのみ)

http://www.ambientdesign.com/artrage.html

このソフトは
『 Painter』のミキサーパレットを作成した会社
『Ambient Design』の製品である。

この『ArtRage』
オイルペイントがあるのだが
その挙動はまさにアーティストオイルのそれ。
『ArtRage』のほうが先にリリースされているので
アーティストオイルが『ArtRage』のオイルペイントを取り込んだと
考えていいかもしれない。


昨日の続きですが
下の図をご覧ください。(図②・図②拡大)






(ここに見える白い部分の陰影はキャンバスの目地で、ペイントによる盛り上がりではありません。)

これらは『ArtRage』の画面。
オイルペイントで塗りつぶした後
イレイサーで消したものである。

これから推測するに
『ArtRage』は
オイルペイントで出来た画面の凹凸を
リアルタイムに
『 Painter』で言うところのテクスチャーへ取り込んで
イレイサーの挙動に影響を及ぼしているように思える。
このことは
当たり前といえば当たり前で
アナログの作画をシミュレートしようとすれば
このような挙動になるのは当然である。
そういった意味で
この『ArtRage』は
「描く側の目」をもった人々が作った製品のように思える。

では
『Painter』はどうか?
アナログ画材をデジタルで再現し
かつ
アナログでは難しかった『消す』『修正』を可能にした
アナログとデジタルのおいしいこと採りの
「描く側]が望んだ夢のソフトではなかったか?

「描く側の目」をキーワードに
明日へつづく・・・


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ペインターⅨ 『アーティストオイル』と『消しゴム』

2005年04月17日 | ペインター関連
ペインターⅨ 『アーティストオイル』と『消しゴム』

『アーティストオイル』に
消しゴムをかけることの是非は別として
『アーティストオイル』に『消しゴム』をかけると
色は消すことができるが
絵の具の盛り上がりの陰影は残ってしまう。(図①・ 図①拡大)







この盛り上がりを消すためには
『インパスト』の「厚みならし」をかけなければならない。
『消しゴム』→『インパスト』の「厚みならし」
この2段階の手続きを踏まなければ
『アーティストオイル』の痕跡を消すことが出来ないのは
非常に不満である。
(一回の作業で済む方法を知っている方は、教えてください)

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 訂正します。
いろいろいじってみたところ
一回の手続きで消せる方法を発見しました・・・

それは
「新しく色と奥行きを消すことの出来る消しゴムを作る」
というものすごくあたりまえのことでした・・・
なんだか
お恥ずかしい限りです・・・

パラメーターですが
ブラシコントロールパネル→一般の項で
「手法」を「消しゴム」
(私の好みで「描点の種類」を「ブリストル」にしています。)
ブラシコントロールパネル→インパストの項で
「描画方法」を「色と奥行き」
「奥行きの描画方法」を「消去」
にするということです。
他のパラメーターは
『インパスト』 「厚みならし」ブラシを参考にしています。

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果たして
2段階の手続きを踏ませるのは
製作者の意図であろうか?
推測するに
答えは「否」
なぜなら・・・

というわけで
明日に続く

ちなみに
この絵の具の盛り上がりは
すべてのレイヤーに影響するので
いってみれば
キャンバスにモデリングペーストを塗った感じになり
画面に表情を追加してくれる。
ただ
テクスチャーのように
キャンバスの凸部分だけに
色をのせるという芸当はできない。
残念・・・