Road to 2019

ラグビーと野球とバスケとサッカーが好きな主に暇人観戦記です。お暇なときにどうぞ。

2013年大学選手権決勝 帝京対筑波

2013-01-14 17:25:04 | ラグビー
ラグビーファンの体内時計はキックオフは14時になっている。東京で行われる試合は原則14時キックオフで行われるケースが多いからだ。ただこの日,1月13日は13時キックオフいつもより1時間早い。天気は快晴。風は国立競技場では珍しいほぼ無風。最高の条件でラグビーの大学選手権決勝帝京大学対筑波大学の1戦がキックオフした。

帝京が勝てば、大学選手権初の4連覇。筑波が勝てば初優勝。それは国立大学初のタイトルと言う偉業もセットになる。


ゲームは帝京が前半からブレイクダウンで圧倒する。開始8分にトライを奪う。しかし筑波は低いタックルと、個々のポテンシャルで応戦。帝京の反則を誘う。1PGずつ取った前半17分の筑波。WTB彦坂がゲインしたのを機に敵陣22m内側ほぼ正面で反則をもらう。PGを狙うのが得策であったが、筑波はトライを取りに行く。しかし失敗。その後すぐに一気に帝京がボールを動かしゲイン。最後はSO中村亮土にトライを奪われ、コンバージョンを決められる。

筑波は3点を得れたはずが、3点より5点を取りにいき逆に7点を失った。この-10点が最後まで響く形になった。その後は終始帝京ペース。FWがブレイクダウンで仕事をし、SH流大が絶妙な球さばきやキックでチャンスメイク。混乱する筑波ディフェンスが、帝京のBKを止めるのは難しく、帝京は確実にトライを重ね続けた。

筑波も個々のポテンシャルで何とか対抗する。この日は福岡・彦坂の両ウイングが健闘。2トライを返すが、終始ゲームは帝京が支配したままノーサイド。39-22で帝京が優勝。史上初の4連覇を成し遂げた。


筑波は健闘した。序盤は前回関東大学対抗戦での勝利で得た自信もあり、出足鋭くチャンスも作った。でも、あの時と帝京は違っていた。ブレイクダウンでの激しさも、ボールを15人で展開する意識も。それを感じていれば前半17分でのPG選択のミスはなかったはずだ。ただPGを決めたところで、帝京優勢は変わらなかったと思うが。

筑波は好チームである。タレント軍団と言われているが、ほとんどが大学以降自身の意識の高さで伸びた選手の集合体である。年代別代表と雑草の選手たちの連帯感が、個々の強さと融合して勝ち上がってきた。ただ帝京とはチーム完成度で今回は及ばなかっただけである。


帝京の強さ。過去の3連覇では、強力なFWを前面に押し出して、相手の良さを「殺す」戦いで成し遂げた。その戦い方は、人によっては面白みを感じなかった人も多いようである(個人的にはありだと思いますが)。

ただ今年のチームはちょっと違った。例えるなら、強いプロレスラーの勝ち方(三沢光晴やジャンボ鶴田や長州力etc)のようだった。

相手チームの良さを吸収しながらも、最後はすべてで圧倒して勝利をあげるのである。この筑波戦でも、筑波の個の強さは時折見えていた。でも試合はほぼ80分間帝京が支配していた。それでも試合は面白いのである。この勝ち方って見方によっては完璧ではない。でも本当に強いチームの戦い方ではないだろうか。帝京は4年目を迎えて、いよいよ本格的な強さを発揮するチームになったといえると思う。

でも帝京の強さの最大の要因は「謙虚さ」だと思う。この日の泉主将の優勝インタビュー。
「筑波大さんに学ばせてもらった。敬意を表します」
この一言がすべてを物語っている。どんなに強くても、個々のプレーが飛躍的にうまくても「謙虚」に鍛錬を続けていく。心・技・体が整った好チームになっている。優勝しても下級生のコメントには「ミスをなくしたい」「トライを取れるチャンスがありながら取れなかった反省している」と言うコメントが続く。この「謙虚」さが続くなら、この先の連覇も続くのではないかと。


最後に、昨今僕は大学ラグビーには否定的な見方をしていた。大学の4年間で、能力の高い選手のラグビープレーヤーとして成長が止まってしまうのではないかと、選手を確保するならちゃんと指導しろよって思いが大学ラグビーにあった。
でも今回の両校、筑波と準決勝で激闘を戦った、東海大学は違っていた。きちんと体作りから選手を育成していた。この3チームはゲーム内容も素晴らしい試合が数多く見られた。決勝戦を見ながら、大学ラグビーも素晴らしいぞと再認識出来たことが、最大の収穫である。逆に言うと、人材をきちんと育成できていない大学が相変わらず多いのも事実だと思う。それについては長くなりますから、おいおい思うところを書こうと思います。

素晴らしい試合でした。マン・オブ・ザ・マッチは帝京SHの流大くん。あのトライを演出したゴロパントは興奮しました。リズムをつくり筑波をかく乱したプレーは称賛出来ますよ。

歴史は動きました。ファンもマスコミもそして協会も時代に遅れないように。このカードで20000人の観衆は快挙です。同時に、時代は動き始めているのではないのでしょうか。

帝京大学の皆様4連覇おめでとうございます。

ではでは。



本当にお久しぶりです

2013-01-12 20:13:47 | Weblog
本当にお久しぶりです。こぶ@9代目です。

実に5年ぶりのブログになります。

改めて自己紹介でも。

職業は普通の会社員。趣味はスポーツ観戦と音楽鑑賞と映画鑑賞。ごくごく普通です。

このブログでは主に、スポーツ観戦の観戦記などを中心に、スポーツの事を中心に書こうと思います。

特にラグビー・野球などが中心にブログなると思います。


5年間ちょっと地に足がついていなかったというか、落ち着いて物事をこれからは振り返りたいなと思いそれには、書き残すことも必要かなって思いましたので再開します。


読まれる方は、なんというのでしょうか、お暇つぶしの1つと思ってのぞいていただければと思います。2019年のラグビーW杯まで続くよう適当に書きます(笑)。


さて最後に明日は、大学ラグビーの決勝戦、帝京対筑波戦がありますね。

前回の対戦を私は見ていましたが、その時は筑波が最後は圧倒しました。ただ今度はそうはいかないと思います。あの時帝京サイドは「試験」的な選手起用をしていたのは事実ですから。図式としては、努力の才能集団対才能と雑草が混ざった個性派集団の戦いになると思います。


ラグビーが好きだと自称されている関東在住のあなた、ぜひ見に行かれるとよいと思います。面白い試合になると思いますから。

あっ、気を付けてください。明日の大学ラグビー決勝は13時キックオフですので。



ではこれからもよろしくお願いします。