ようこそのお運びをあつく御礼申し上げます。
駒場スタジアムに出島と呼ばれる場所がある。浦和レッズが試合を行う際アウェーのサポーターは粗末な場所に「隔離」されその場所でのみ応援が許される。その場所は形が江戸幕府の鎖国政策により唯一外国人が出入りできた長崎の出島に似ていることから出島と呼ばれている。
僕にとってこの「出島」から見る浦和レッズ戦がサッカー観戦でのベストポジションだ。出島にいれば東西両方の浦和サポーターが威圧をかけるように応援する。隔離されたスペースでアウェーチームを応援でき浦和をヤジるのが快感なのである。これで試合に勝てれば最高の喜びが味わえるのである。
この日は愛媛FCが対戦相手だ。愛媛はJ2の現在10位。アジア王者vs日本で28番の対決・・・正直分が悪い。
浦和はメンバーを落として来た。アジア王者としてのプライドなのかも知れない。愛媛のサポーターは大挙して集まった。キャラクターのみかん2匹もサポーターに混じり飛んでいる。試合はほぼ定刻に始まった。
浦和のプレーには軽さを感じる。スピードで振り切れば簡単にいなせると思ったのか軽くパスをまわし余裕をみせる。しかし浦和からレンタルで愛媛に来た大山俊輔が相馬の動きを切り、江後のスピードは浦和の予想を超えていたのか徐々に翻弄されていく。それでも田中マルクス闘莉王はオーバーラップをしても帰らない。前半20分過ぎ。いつもならクロスをファーサイドからヘッドで直接押し込むがこの日は折り返す余裕を見せた。
でもその余裕はスピードに慣れた愛媛イレブンとはまり始める攻撃に徐々に失われ始める。
前半は0ー0。でも会場には緊張感はさほどなかった。
後半立ち上がりも浦和が押し気味に試合は進める。ところがペースは徐々に愛媛が大山のサイドから切り崩しにかかる。3バックの裏を取る正攻法でチャンスを掴む。
65分大山からだった。クロスに田中俊也がニアサイドをぶち抜いた。先制に狂喜乱舞の愛媛サポーター。愛媛は止まらない。前線がボールを落とし、ボールを前に運ぶ。82分田中俊也がとどめのゴール。その瞬間、駒場は静寂に包まれた。
ただ「出島」にいるサポーターを除いては。
試合後愛媛の選手はやや照れながらも誇らしげにサポーターに挨拶した。この日の駒場は愛媛の庭になった。
天皇杯。J1のサポーターはよく「リーグ戦勝てばよいよ」と言う人が多い。でも愛媛のようなJ2でも下位のチームやアマチュアのクラブにとっては晴れ舞台。過去も様々な波乱がこう言ったチームから起きている。日本のサッカーではやはり天皇杯が一番面白い。日本で28番目のチームがアジアチャンピョンに勝ってしまうんだから。
浦和0ー2愛媛
カール賞 大山俊輔
浦和にアピールする攻守にわたる活躍。晴れ舞台で成長をアピールした。
駒場スタジアムに出島と呼ばれる場所がある。浦和レッズが試合を行う際アウェーのサポーターは粗末な場所に「隔離」されその場所でのみ応援が許される。その場所は形が江戸幕府の鎖国政策により唯一外国人が出入りできた長崎の出島に似ていることから出島と呼ばれている。
僕にとってこの「出島」から見る浦和レッズ戦がサッカー観戦でのベストポジションだ。出島にいれば東西両方の浦和サポーターが威圧をかけるように応援する。隔離されたスペースでアウェーチームを応援でき浦和をヤジるのが快感なのである。これで試合に勝てれば最高の喜びが味わえるのである。
この日は愛媛FCが対戦相手だ。愛媛はJ2の現在10位。アジア王者vs日本で28番の対決・・・正直分が悪い。
浦和はメンバーを落として来た。アジア王者としてのプライドなのかも知れない。愛媛のサポーターは大挙して集まった。キャラクターのみかん2匹もサポーターに混じり飛んでいる。試合はほぼ定刻に始まった。
浦和のプレーには軽さを感じる。スピードで振り切れば簡単にいなせると思ったのか軽くパスをまわし余裕をみせる。しかし浦和からレンタルで愛媛に来た大山俊輔が相馬の動きを切り、江後のスピードは浦和の予想を超えていたのか徐々に翻弄されていく。それでも田中マルクス闘莉王はオーバーラップをしても帰らない。前半20分過ぎ。いつもならクロスをファーサイドからヘッドで直接押し込むがこの日は折り返す余裕を見せた。
でもその余裕はスピードに慣れた愛媛イレブンとはまり始める攻撃に徐々に失われ始める。
前半は0ー0。でも会場には緊張感はさほどなかった。
後半立ち上がりも浦和が押し気味に試合は進める。ところがペースは徐々に愛媛が大山のサイドから切り崩しにかかる。3バックの裏を取る正攻法でチャンスを掴む。
65分大山からだった。クロスに田中俊也がニアサイドをぶち抜いた。先制に狂喜乱舞の愛媛サポーター。愛媛は止まらない。前線がボールを落とし、ボールを前に運ぶ。82分田中俊也がとどめのゴール。その瞬間、駒場は静寂に包まれた。
ただ「出島」にいるサポーターを除いては。
試合後愛媛の選手はやや照れながらも誇らしげにサポーターに挨拶した。この日の駒場は愛媛の庭になった。
天皇杯。J1のサポーターはよく「リーグ戦勝てばよいよ」と言う人が多い。でも愛媛のようなJ2でも下位のチームやアマチュアのクラブにとっては晴れ舞台。過去も様々な波乱がこう言ったチームから起きている。日本のサッカーではやはり天皇杯が一番面白い。日本で28番目のチームがアジアチャンピョンに勝ってしまうんだから。
浦和0ー2愛媛
カール賞 大山俊輔
浦和にアピールする攻守にわたる活躍。晴れ舞台で成長をアピールした。