Road to 2019

ラグビーと野球とバスケとサッカーが好きな主に暇人観戦記です。お暇なときにどうぞ。

11/28 天皇杯浦和vs 愛媛@駒場スタジアム

2007-11-29 21:28:35 | サッカー
ようこそのお運びをあつく御礼申し上げます。


駒場スタジアムに出島と呼ばれる場所がある。浦和レッズが試合を行う際アウェーのサポーターは粗末な場所に「隔離」されその場所でのみ応援が許される。その場所は形が江戸幕府の鎖国政策により唯一外国人が出入りできた長崎の出島に似ていることから出島と呼ばれている。


僕にとってこの「出島」から見る浦和レッズ戦がサッカー観戦でのベストポジションだ。出島にいれば東西両方の浦和サポーターが威圧をかけるように応援する。隔離されたスペースでアウェーチームを応援でき浦和をヤジるのが快感なのである。これで試合に勝てれば最高の喜びが味わえるのである。


この日は愛媛FCが対戦相手だ。愛媛はJ2の現在10位。アジア王者vs日本で28番の対決・・・正直分が悪い。


浦和はメンバーを落として来た。アジア王者としてのプライドなのかも知れない。愛媛のサポーターは大挙して集まった。キャラクターのみかん2匹もサポーターに混じり飛んでいる。試合はほぼ定刻に始まった。


浦和のプレーには軽さを感じる。スピードで振り切れば簡単にいなせると思ったのか軽くパスをまわし余裕をみせる。しかし浦和からレンタルで愛媛に来た大山俊輔が相馬の動きを切り、江後のスピードは浦和の予想を超えていたのか徐々に翻弄されていく。それでも田中マルクス闘莉王はオーバーラップをしても帰らない。前半20分過ぎ。いつもならクロスをファーサイドからヘッドで直接押し込むがこの日は折り返す余裕を見せた。

でもその余裕はスピードに慣れた愛媛イレブンとはまり始める攻撃に徐々に失われ始める。

前半は0ー0。でも会場には緊張感はさほどなかった。

後半立ち上がりも浦和が押し気味に試合は進める。ところがペースは徐々に愛媛が大山のサイドから切り崩しにかかる。3バックの裏を取る正攻法でチャンスを掴む。

65分大山からだった。クロスに田中俊也がニアサイドをぶち抜いた。先制に狂喜乱舞の愛媛サポーター。愛媛は止まらない。前線がボールを落とし、ボールを前に運ぶ。82分田中俊也がとどめのゴール。その瞬間、駒場は静寂に包まれた。

ただ「出島」にいるサポーターを除いては。


試合後愛媛の選手はやや照れながらも誇らしげにサポーターに挨拶した。この日の駒場は愛媛の庭になった。


天皇杯。J1のサポーターはよく「リーグ戦勝てばよいよ」と言う人が多い。でも愛媛のようなJ2でも下位のチームやアマチュアのクラブにとっては晴れ舞台。過去も様々な波乱がこう言ったチームから起きている。日本のサッカーではやはり天皇杯が一番面白い。日本で28番目のチームがアジアチャンピョンに勝ってしまうんだから。


浦和0ー2愛媛

カール賞 大山俊輔
浦和にアピールする攻守にわたる活躍。晴れ舞台で成長をアピールした。

11/23 秩父宮ラグビー場

2007-11-23 17:06:04 | ラグビー
関東大学ラグビー対抗戦グループ 早稲田対慶應義塾

関東学院があの形でいなくなったこともあり正直大学ラグビーのタイトル争いは早稲田が無風状態で進む公算は高い。

ただ日本のラグビーファンは

トップリーグを中心にレベルとショーアップを求めるファン。
・古き伝統の大学ラグビーを愛するファン。
。ラグビーならなんでも見るファン


の3つに概ね分かれる。今日の秩父宮は満員に。男は黙ってラグビーと言う日本独特のスタイルを貫くファンで半分も入らないトップリーグの試合より静かな雰囲気だ。


試合は早稲田が少し横の動きを入れただけでギャップが出来攻勢。ただ凡ミスや反則が多くトライは3つにとどまる。慶應はボールを保持できないことあって切札のWTB山田にボールを良い形でまわせない。


後半広くボールを回すことによってチャンスを作る慶應。敵陣深く攻め上がった場面で反則を拾う。慶應はここで再びまわしてしまいミスでチャンスをふいにした。ラインアウトでもPGでも良い場面ではあったが・・。

慶應は山田に無理にボールを回し始める。明治ならこれでもトライを個人で取れたが早稲田はさすがに組織で守備を行うためトライにはさすがに奪えない。攻め手を失った早稲田の完勝になった。


中竹体制2年目の早稲田。ただ清宮体制の時の力強さは感じない。オーラをなぜか感じないのだ。FWは勤勉でBKも基本は出来ている。

ただ何か力強さは感じない。物足りないのだ。相手の問題もあるかも知れないが何かが足りない。その足りないものが何かがわからない。分かるのはシーズン終盤かなと今は思う。


慶應に関しては非力だなと言う印象だ。昨年のしつこいタックルはなりを潜めた感じだ。激しい守備があるから切札の山田が活きる。今一度立て直しが必要な印象だ。


個人ではやはり慶應の山田。瞬間のスピードはやはり早く粗削りだから逆に存在感を感じる。海外挑戦の意思が強いらしいが体型もプレーも挑戦する価値はあると思う。ただし守備は精進を。

早稲田では山中にやはり大物感を感じる。後半大きな飛ばしパスがトライを演出する形になった。体型もバランスが取れており伝統校特有の型にはまった指導さえしなければ楽しみな選手だ。


さて試合は満員なのに盛り上がりにはかけていた。早稲田のファンは満足できないみたいだ。彼等を満足させるチームの登場を大学シーンでは期待したい。

でないと余りにも無駄な1シーズンになってしまう。その無駄が後々出てくる。2011・2015のW杯に。


早稲田40ー0慶應義塾

11/21 国立競技場

2007-11-22 07:38:45 | ラグビー
サッカー北京五輪最終予選 日本対サウジアラビア

いつもローソンでチケットを購入する際名前を打ち込む。このチケットにはある名前を打ち込んだ。

「中村北斗」

今回の五輪代表の中心選手であるはずの名前。ただ彼はその五輪代表の試合で大怪我をし今シーズンは事実上棒にふった。
彼が五輪代表でもう一度プレーするチャンスは北京のみ。北京へ進むにはこの試合負けなければ良い。願いを込めてチケットを購入した。

国立は久々に客席が埋まる。ただ今までと違うのは声を出し歌い続けるサポーターは少なく、一般の方々が多い。話題の試合に対するミーハーな人と心配で駆け付けた人が多いのだろう。

試合の結果は皆さまもご存じの結果になった。0ー0と言う試合で負けなかった日本が北京行きを決めた。

日本は攻撃陣は最後シュートで終わらせ、守備陣は相手にシュートを打たせなかった。中盤が落ち着いた後半はある意味安心して見ていられた。つまらなくでも結果を残す、代表チームが一番やらなきゃ行けない試合を予選の最後でやってみせた。


マスコミは「感動の試合」と持ち上げていたが、国立は試合が終わると帰宅する足が一気に動いた。ファンは北京行きに「安堵」したのだろう。出場は当たり前、むしろ五輪で結果残せと言う雰囲気だった。

オシムが倒れ五輪予選敗退となるとサッカー人気の低落は免れなかった。なんとか崖っぷちを踏みとどまれた価値ある五輪出場になった。


さて中村北斗はおそらくどこかで見ていたのだろう。

北京にはやはり彼は必要不可欠な選手だ。大熊JAPANの時からこの年代を支えてきた彼はやはり北京では貴重な戦力だと思う。

ぜひ彼の復活を見たい。心から願う次第です。

関東学院大学ラグビー部の件について

2007-11-10 00:29:29 | ラグビー
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071109-00000012-yom-spo

記事抜粋
関東学院大ラグビー部の部員2人が、ラグビー部が借り上げているマンション内で大麻を栽培し、大麻取締法違反(栽培)で現行犯逮捕された問題で、同大は9日夜、この日2度目の会見を開き、全国大学選手権を含む今年度の公式戦、練習試合を含む対外試合の自粛と、春口広監督の訓戒処分、3か月間の指導自粛を決めた。

 また、森崎初男ラグビー部長の9日付での辞任を決めた。

 同大は午前の会見で「(逮捕された)2人はラグビー部員だが、部自体には責任はない」と、公式戦出場には問題がないとの見解を示したが、同大が所属する関東ラグビー協会の志賀英一会長は「関東学院大の決定は、社会常識と食い違う」と、同大の今年度の対外試合の自粛を求めた。同大は内藤幸穂理事長らが再協議の上、対外試合自粛を決定。同大は関東大学リーグ1試合を残して首位にいるが、2位以下の試合結果で仮に優勝が最終決定しても、辞退する方針を併せて伝えた。


世間の多くが「連帯責任」の名のもと当然の結論と言うかもしれない。

あえて私論を言わせていただく。まだこんな「連帯責任」などと言う事を平気でやらせているのか。関東協会がかなり圧力をかけたみたいだ。対抗戦の某大学なら同じように「圧力」をかけていたのかはなはだ疑問である。


確かに2名の部員の「犯罪」に関しては厳罰に処するべきである。春口監督も指導者としての責任は免れないだろう。でも残りの部員に罪はない。中には将来の代表選手も多数含まれる。そんな選手たちまで「死ね」とでも言うのか?大事な時期に試合が出来ないという事の重みをわかっているのか?他の大学の選手にとっても関東学院大抜きの戦いが本当の強化・成長につながるのか・・・・・関東協会の今回の行為はあまりにも短絡的だったと思える。

マスコミに関して。普段はラグビー記事が文字だけの日刊スポーツが2面に記事を持ってきて「不祥事だらけのラグビー」と書いていた。「当然出場辞退」と言う事も付け加えたラグビー敵視の悪意に満ちた文章だった。今年ありましたよね?ジュビロ磐田の某選手が「わいせつ」で捕まった事件。あの時「出場自粛」とか「勝ち点剥奪」と言う報道をしていなかったような気がするが。公平な報道をするのがスポーツマスコミとしての義務でありマナーだと思うのだが。


しかし大学ラグビーは存在意義を問われる1年になりそうだ。同志社大学の件を含めて「規範」意識に欠け始めている。19歳~22歳の大事な期間の選手強化に本当につながっているのか?「技術」「スキル」ももちろんだが「人間性」として強化につながっているのか?世界ではこの年代に代表デビューを果たせるだけのスキルが出来ている。でも大学ラグビーから「代表即戦力」の選手はほとんど出てこない。トップリーグの関係者が以前「大卒でも基本から教えないといけない」と言う事を聞いた事もある。4年間遊ばせているだけなのではないか?
大学ラグビーがすべて悪いとは言わない。でも事件が立て続けにおき、選手の成長も止まってしまうようでは大学ラグビーが日本のラグビーの強化にとって大きなマイナスと言ってもおかしくないのではないか?日本のラグビー関係者は一度「大学ラグビー」について真剣に考えなければ行けない時期が来たと思う。

今回の件は本当に残念だ。もちろん2人の容疑者が一番悪である。

でも大人の理屈を押し通した関東協会も明らかな悪である。少なくても今シーズンの大学ラグビーは11月9日をもって事実上のシーズン終了を迎えた。なんだかやるせない思いしか今は感じない。

不幸なのはすべての大学ラグビーの選手たちである。

11/4 天皇杯 横浜vs佐川急便

2007-11-06 21:55:20 | ラグビー
久々にサッカーを観戦に行きました。場所は横浜は三ツ沢球技場。天皇杯サッカーの4回戦、J1横浜にJFL現在首位の佐川急便が挑む試合だ。

会場に到着すると佐川急便の配達ユニフォームを着た人が多数。数は佐川急便のサポーターも含めると横浜のサポーターと遜色ない。試合前佐川急便のサポーターと社員サポーターが佐川急便の「社歌」を歌っている姿は笑えたしまさに企業チームの挑戦という図式を明確にしたのではないか。

試合は横浜がDFがもたつき中盤はパスミス連発で佐川急便がそのミスを山本正男や堀健人が見逃さずゴール前へ仕掛ける。横浜の明らかなバックチャージは審判に助けられファウルを取られる事なく止める形で「どっちがプロ?」と言った内容に。

しかし前半22分佐川急便はファウルを取られFKを狩野に押し込まれる。しかし佐川はその後も松田・中沢の両センターバックがもたつく隙を突いてチャンスを作っていく。31分佐川はFKを得ると堀からのボールを御給が頭で合わせて同点。興奮する佐川急便サポーター&社員。そのまま前半は押せ押せで折り返す。

しかし後半佐川が前半から真ん中に集まる守りの弱点を見逃さなかった。清水を入れ清水がサイドへ速い仕掛けをする。マルケスから変わった坂田に真ん中を飛び込ませる作戦は功を奏す。勝ち越しゴールは「オフサイド」にも見えたが清水から坂田が押し込んだ。

3点目も清水がグランダーで大島が押し込む。これで勝負がついてしまった。佐川は攻めの姿勢を崩さなかったが守りを固めた横浜から金星は上げられなかった。

試合は確かに4-1で横浜がJ1の貫禄を見せたと言える。でもこの日の三ツ沢に来ていた人が贔屓抜きで見れば佐川急便には「潔さ」を感じ、横浜には「醜さ」を感じたのではないだろうか?佐川は直向きにゴールを目指す90分を演じて見せた。でも横浜はボールのない場面での醜い「ファウル」や後方で意味もなくボールを回し続け佐川のサポーターからトランペットを吹かれ「はよやれ」コールをうける有様だった。確かにプレーヤーのポテンシャルは明らかに横浜が上だった。でも試合を戦う、魅せるという点で横浜は明らかにプロとしては失格だったのではないか?正直見ていて

「プロサッカーってみっともねぇな」

と感じてしまった。逆に企業チームにサッカーの面白さを見てしまった。

日本のサッカー界は企業スポーツからの脱却でプロが誕生しある程度は繁栄した。でも最近停滞してないかなと思う。この天皇杯の1試合を見てプロが物足りなく感じたのは気のせいじゃないかもしれない。柏はHondaに負け東京はTDKにセットプレーでのみ点を取る事しかできず苦戦している。プロとは何かアマチュアと遜色のない戦いをしているようじゃ正直存在意義はないと思いますけどね。

逆に佐川急便は素晴らしい戦いは見せたと思う。ゴール裏のサポーターも試合に合わせた応援で楽しかった。来週はJFLで勝てば悲願の優勝になる。ぜひ優勝を決めて欲しいですね。

横浜4-1佐川急便
(横)清水・坂田2・大島(佐)御給

カール賞・坂田。

余談>
レフリーはみっともなかった。以上。