28年前の4月20日に爺と女房殿は結婚式を挙げた。
4月20日は、昭和7年生まれの、爺の父親の誕生日であり、誕生日を忘れて欲しくないという理由で、父親が独断で結婚式の日取りを仮予約してきた。
爺と女房殿は特に日にちにこだわりも無かったので、その日を二人の、イヤ、三人の記念日とした。
そして本日7月25日は爺の54回目の誕生日であり、あまり嬉しいとも思わないが、ひとつの節目であり記念日であることに間違いない。
仕事中、爺のスマホに電話の着信があった。
人工透析をしている父が、長いこと入院している病院からの連絡だった。
何も、自分の命日を爺の誕生日に重ねてこなくても、そんな日ぐらいは忘れないのに。
父からすれば、よほど信用ならぬ息子だったのだろう。
私も、前日、病院の先生から呼び出された時、延命治療はしないで欲しいと伝え、覚悟はしていましたが、まさか翌日とは。
遺影のある光景を目にすることに、まだ違和感があります。
私の母も1月に亡くなりましたが、覚悟していたとはいえ、辛く淋しいものがあります。
いろいろ思いはあろうかとは思いますが、心安らかにお過ごしくださいませ。
本日、告別式も終え、故人も旅立ちました。