kazzdokkのひとりごと

酒呑みの翁の日常の出来事

チネグランデ

2011年01月10日 | Weblog

久しぶりに川崎のラ チッタデッラにあるチネグランデで映画を観た。

ラ チッタデッラとはシネマコンプレックスのチネチッタの他、ライブハウス、レストラン等が並ぶ川崎に古くからある繁華街である。
おやじが中学生の頃は、こんな洒落たネーミングじゃなくミスタウンという映画街であり、更に昔はボーリング場やプールもあったと記憶している。
今日行く映画館チネグランデも別の名前だったのだがどうも思い出せない。
確か、実家の鏡台の引き出しに当時の映画のチラシが入っているはずなので、映画が上映される前に実家までチャリをかっ飛ばして確認に行った。



引き出しを開けるとリバイバル公開された時の「風と共に去りぬ」の映画のチラシが出てきた。裏を見ると「川崎グランド」と書かれている。なーんだ、そうだったか、そんな単純な名前だったか。ただその上に国電川崎駅前と記されていることに歴史を感じる。





ラ チッタデッラの中ほどにあるチネチッタには12のスクリーンとチケット売場があり、ここで「最後の忠臣蔵」のチケットを購入するが、チネグランデはもう少し先に別館として存在する。







入館すると右手にミスタウンの創始者である美須氏の銅像がある。
トイレはご覧のとおり、男性がチャップリン、女性はマリリン・モンローのマークになっている。





売店でホットコーヒーを購入してほぼ真ん中の席に着いた。今日の座席番号はL-21。風呂屋の下駄箱の番号のようなこだわりは無い。



844席という座席数を誇る巨大な映画館チネグランデだが、今日は空席が目立ち、入りは1割程度だろうか。また、上映されている映画が「最後の忠臣蔵」だからだろうか、観客の平均年齢はかなり高いようだ。
他の映画の予告編の後、本編が静かに始まり、忠臣蔵の裏話を描いた133分の映画は静かに幕を閉じた。



普段、本編が終了すると配役等のスーパーは見ないで席を立つのだが、今日は観客全員が引けるまで残り、映画館全景をカメラに収めた。
なぜなら、チネグランデは今日2011年1月10日を持って、48年の長きに亘り映画を上映し続けた歴史の幕を閉じるからだ。

初めて川崎グランドで見た洋画は「アマゾネス」であり、女優の裸体に中学1年の男子生徒はいきり立った。
ブルース・リーの「燃えよドラゴン」もここで見て、カンフーアクション・筋肉美に大興奮し、映画の魅力に取り付かれた。
毎週のようにチャリでやって来て映画のチラシを収集した。

昭和の思い出がいっぱい詰まっているチネグランデこと川崎グランド。
もうここで映画を観ることはない。

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