大根部会の緑肥栽培後の 大根センチュウ被害調査を行いました。
【背景】
大根部会 副部会長の圃場で春作大根にセンチュウ被害が多く出たという報告からはじまり、
折角なので 土壌検査を行い センチュウの密度を測定した後、
センチュウ抑制効果のある緑肥を栽培し その後にもう一度 大根を作付して センチュウの被害状況を確認してみよう!
という試験です。
5/28 キタネグサレセンチュウ汚染土壌の採取
3畝分程度のエリアを 南、中、北 と区分けして 其々 A区 B区 C区 と区分けして
センチュウ密度を測定してもらう。
この時の結果は、土壌25g中
A区 133
B区 85
C区 157
という結果でした。
6/9 キタネグサレセンチュウと緑肥(ヘイオーツ・ねまへらそう)
各試験区に 3種類の緑肥を播種
A区 「ねまへらそう」
B区 「ラッキーソルゴー」※ 対象区としてセンチュウ抑制効果の無い緑肥
C区 「ヘイオーツ」
7/23 センチュウ対策緑肥の鋤きこみ
フレールモアで粉砕後 耕運
後日、 緑肥栽培後のセンチュウ密度を 再測定
A区 133 → 49
B区 85 → 109
C区 157 → 52
と変化 B区は センチュウ密度が高くなってしまいました。
9/15 大根部会の緑肥栽培後の大根播種
秋作の大根「夏つかさ」を播種しました。 作付前に左側の 1畝分を 誤ってD-D処理してしまったので
その区画を 改めて A' B' C' と再設定して センチュウ密度を 再測定
A区 133 → 49 DD処理後 A'区 18
B区 85 → 109 DD処理後 B'区 12
C区 157 → 52 DD処理後 C'区 9
11/12 大根抜き取り調査
6区の試験区から Lサイズに到達している検体 各3本づつ 採取して センチュウの被害状況を確認しました。
各試験区 3本のセンチュウ被害を比較しながら、 肌がキレイな順(センチュウ被害の少ない順)に並び替えを行った結果
① C'区 ヘイオーツ栽培 +DD処理
② C区 ヘイオーツ栽培のみ
③ B'区 ラッキーソルゴー栽培 +DD処理
④ A'区 ねまへらそう栽培 +DD処理
⑤ A区 ねまへらそう栽培のみ
⑥ B区 ラッキーソルゴー栽培のみ
結果的には DD処理すれば かなりネグサレセンチュウの密度が高い圃場でも
そこそこの大根が 採れるという事。
緑肥の中では やはり「ヘイオーツ」がセンチュウ抑制には 効果が高い事が 確認できた 結果となった。
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