仲間と歩く近郊の山

長年同じ会社に勤務した友人と退職後に楽しんでいる近郊の山歩きの記録です。

八ヶ岳縦走(2023年8月30日~9月1日)

2023-09-04 | 山歩き


茅野駅から夏沢鉱泉の送迎車で桜平まで送ってもらい、出発です。


しばらくは未舗装の車道を歩きます


斜面を直登しているので意外ときつい登りです。山道の方が楽だ!


夏沢鉱泉に着きました


早めの昼食でそろってラーメンを食べました。山中ですが本格的な味でした。


八ヶ岳らしいコケの森


オーレン小屋に到着。トイレ休憩して、


箕冠山を目指します


歩き易い登山道を緩やかに登って行きます


シラビソの純林になりました。針葉樹の香りがします。


深野さん怪しげな格好ですが・・・??


怪しい動作ではありませんでした。


箕冠山に到着も展望は全くありません。山頂感も無し。
ダケカンバに腰かけて休む森さん。


余裕の表情の山口さん


根石岳山荘で宿泊手続きをしてから根石岳にやってきました。山荘から15分ほど。


根石岳山頂にて。バックは東天狗岳。折角だからと保田さんと川畑は天狗岳へ行きます。


東天狗岳山頂にて。西天狗岳は目の前ですが今回は自重しました。


翌朝6:30に出発。天気はよさそうだ。バックは西天狗岳


箕冠山から夏沢峠に下り、硫黄岳に登り返します。
バックは根石岳の稜線。


強風に煽られながら、硫黄岳に到着


広い山頂から南の展望が広がっていました。
横岳~赤岳~阿弥陀岳の大パノラマです。右奥は南アルプスの仙丈ヶ岳が岳~北岳が見えます。


硫黄岳を振り返っています。


硫黄岳山荘前のテーブルで休憩し、早めの昼食を取って出発し、台座の頭に登り返し、横岳の鎖場を通過しています。厳しい岩稜帯ですが、整備されているので難しくはありません。


一瞬でも気を抜くとお終いです。


横岳(奥の院)

大同心(中央)の奥は峰の松目でしょう。


赤岳と阿弥陀岳。奥は権現岳


横岳を進みます。


三叉峰の直下、杣添尾根の下降点。遠く富士山が見えています。

赤岳が近づいてきました。


奥の院を振り返る。


富士山の雄姿


厳しい岩場が続きます


これから登る岩場を見上げる


横岳の岩場を通過して一休み


赤岳がすごい迫力で迫ってきます


有名な鎖場

難しくは無いが、長い!!


富士山をズーム


核心部を通過して振り返る 見えているのは二十三夜峰


地蔵尾根下降点の地蔵尊 山口さんと深野さんはここを下降する予定


二十三夜峰を振り返る


二十三夜峰と硫黄岳 左端は蓼科山


峰の松目(左端)から硫黄岳、横岳、二十三夜峰 奥は蓼科山


赤岳展望荘で小休止して赤岳の登りに挑戦 急登に大苦戦 県堺尾根の下降点まで登ってきました


這う様に登る部分を何とかクリアして、赤岳の登頂!!!


富士山をズーム


記念に一枚 同年配の方に撮影して頂きました。
その方は登りは遅いが、下りは早いと仰っていたとおり、文三郎尾根の中間点で追い越された。


阿弥陀岳を背景に休憩する森さん


余裕の保田さん 奥は赤岳頂上山荘


岩々の下降ルートを見上げる


一瞬たりとも気が抜けない岩場の連続


核心部を下降した森さん


文三郎尾根分岐


文三郎尾根は階段の連続 赤岳の山頂が見える。
この後、行者小屋で山口さん等と合流して、赤岳鉱泉に宿泊


翌朝、食事前に小屋の前で地図を確認中



奥に小さく赤岳が見えます


食事を済ませ、コーヒーをゆっくり楽しんでから出発しました。


 
赤岳鉱泉をスタート。 大同心、小同心の岩峰が見えます。

北沢を渉る仮橋

長い林道を歩いて美濃戸口に到着。
八ヶ岳山荘で入浴し、タクシー2台に分乗して茅野駅に出ました。
駅前の中華料理店・華亭で反省会を済ませて、解散しました。

<感想など>

8/30~9/1の日程で東京から山口さん、深野さん、森さん、関西から保田さん、川畑の計5名で八ヶ岳を歩いてきました。

長年山に登っていても、これまで八ヶ岳に登る機会がなかったのですが、今回初めて登ることができました。

コースは桜平から入山してオーレン小屋を経由して根石岳から東天狗岳に至り、根石岳山荘に1泊。
2日目は夏沢峠から硫黄岳に登り、横岳を経て赤岳に登り、文三郎尾根を下降して行者小屋から赤岳鉱泉に出て1泊。
3日目は赤岳鉱泉から北沢を下って美濃戸口に下山するというものです。

桜平~夏沢鉱泉~オーレン小屋~箕冠山は八ヶ岳特有の苔むしたシラビソの森が続いていて圧巻でした。この辺りまでは北八ヶ岳の範疇に入るのでしょう。
箕冠山~夏沢峠~硫黄岳~台座ノ頭は普通の登山道ですが硫黄岳へは急登です。

横岳~赤岳は南八ヶ岳らしい岩峰の連続でほぼ岩場に付けられた登山道で、鎖、梯子、鉄製階段が連続します。良く整備されていますが、一瞬たりとも気が抜けない場面が連続します。怖いような高度感はありません。

赤岳展望荘(鞍部に建つ)から赤岳への登りは最初はざれた斜面にジグが切ってあり、歩き易いですが、途中から赤岳頂上山荘までは急な岩場を直登します。鎖が設置されていますがあまり頼りになりません。
赤岳山頂は岩が積み重なっていて三角点の横に標柱が立っています。
三角点の所は3~4人位しか立てない広さです。

赤岳から文三郎尾根への下山ルートが一番厳しく、急な岩場が連続します。この日は晴れていたので、滑ることは無く、ホールドも豊富で行き詰るような場面はありませんでした。

文三郎尾根は急斜面で段差の大きい階段の連続です。所々傷んだ所もあり注意が必要です。

阿弥陀岳からの登山道と合流して以降、赤岳鉱泉までは穏やかな山道です。
赤岳鉱泉から堰堤広場までは北沢沿いの普通の登山道です。仮設橋や桟道が多くあります。
堰堤広場からは林道です。途中数ヵ所でショートカットの山道がありました。

今回は、好天に恵まれて、富士山を筆頭に、北・中央・南アルプス、御嶽山、乗鞍岳、奥秩父の山々、浅間山、戸隠・高妻山など本州の主な山々の大展望を一望出来ました。

時期的に高山植物の花の時期は終わりかけでしたが、僅かにコマクサ、ウメバチソウ、イワツメクサ、ナデシコなどの花とアカモノやガンコウランの実を見る事ができました。

八ヶ岳は比較的簡単に登れる山だと思い込んでいましたし、美濃戸口から日帰りで周回縦走する人のレコをよく見ていたので甘く見ていました。

実際はそれほど簡単では無く、かなり厳しく、気を抜くと怪我どころか、大事に至る危険性を感じました。
しっかり準備し、体調を十二分に整えて登る山でしょう。

 

以下、反省材料です。
山口さんが股関節の状態が悪いので赤岳には登らないことにされたので、硫黄岳山荘の休憩後、赤岳に登る3人と地蔵尾根を下降する2人にパーティを分けました。
本来なら山行途中でパーティを分割してはいけないのですが、山口さんは力量と経験が十分なので、深野さんにサポートして頂いて地蔵尾根を下降してもらう事にしました。
赤岳に登る保田さん、森さん、川畑の3人は八ヶ岳は初めてでしたので、難所が続くコースの先行きに不安があったので、出来るだけ早く行動したいという意識もありました。

結果として地蔵尾根を下降した山口さんと深野さんは、赤岳に登頂し、文三郎尾根を下降した3人が行者小屋に下山した1時間ほど前に下山していておられたので、ホッとした次第です。
今回は何事も無かったので、良かったのですが、大いに反省すべき点です。


新潟の山旅・赤湯温泉

2022-06-26 | 山歩き


湯沢町の町道・赤湯温泉道はここ小日橋まで車で入れた。
役場に問合せたら、通行止めとの事だったが、他にも車が入っていたし、車止めを越えて終点近くまで入っている車もあった。橋を渡って出発。


橋から清津川の上流を見ると上高地のような景色が広がっていた。


振り返ると前日登った平標山が見えた。


緑滴る林道を行く


林道終点


棒沢橋に下る。


棒沢橋を渉る。

棒沢橋から本格的な山道となる。


サルノコシカケ


厳しい登りが続く


木の間から苗場山が見えた。


クマさんのお仕事??


山道は荒れている部分もあった。


深い森の中をトラバースするように付けられた山道


根元がポッカリ空いている。


先行する保田さんと川畑


下りに入っても厳しい道が続く。


清津川本流まで下って来た。まもなく赤湯温泉だ。


赤湯温泉の野天風呂入口


山口館に到着。横には何やら怪しい彫刻が・・・。


新館かな?ここの二階に宿泊した。


こちらが本館


夜はランプだけになる。


朝、出発前


出発時に一枚。

 

以下、出発時に撮影した野天風呂の様子

清津川本流を渉る橋の上から野天風呂を振り返る。




支流・サゴイ沢を渉る橋上から合流点付近を見る。


このルート最大の難所の急斜面を慎重に登る。


帰路も気の抜けない道が続く。ここは崩落個所。


棒沢橋まで戻って、一安心!!


橋を渉って林道に上がる。


林道も100%安全ではない。落石注意だ。右は清津川まで高さ100m程の絶壁だ。


林道を小日橋に向かって1時間ほど歩く。


この日は平標山がくっきりと見えた。
4合目の鉄塔、松手山、一ノ肩から平標山へ続く稜線が良く見える。


小日橋まで戻ってきた! ゴール!!


湯沢の街でソバ屋を探していたら、偶然見つけた”しんばし”。美味しい天ぷらそばと焼きタケノコを食べることができた。


この後、レンタカーを返して、湯沢駅構内で土産を買い、13:09発のとき320号で東京に向かった。
山口さん、深野さんは大宮で下車、関西組は東京駅のぞみ233号に乗り継いで今回の山旅を終えた。

 

<おまけ>
6/4、赤湯温泉に向かう前に八海山ロープウェイへ行った写真です。


ロープウェイの終点(4合目)から見る八海山。
左よりのピークが薬師岳(1654m)、その右の鞍部には千本檜小屋が微かに見える。
右手に大日岳や入道岳があるはずだが、雲がかかって見えなかった。


ロープウェイ山頂駅から魚沼平野の展望。正面一番奥が巻機山だそうだ。

以下に平標山がありますので、スクロールしてください。


新潟の山旅・平標山 2022年6月3日

2022-06-25 | 山歩き

谷川連峰の西端に位置する新潟県 湯沢町の平標山に登った記録です。


駐車場のトイレと案内板


出発前に一枚


前の写真の看板。なかなか味がある。


コンパス(ネット)からの登山届を出し忘れたので、ここで記入して提出した。


登山口まで林道を少し歩く


登山口


いざ出発!!!


いきなり段差の高い階段の急登が出てきた。


周囲はガスが立ち込めて幻想的


急登は一段落したが、上を見ると急斜面が控えている。とりあえず見えている鉄塔を目指そう。その奥にかすかに見えるのが松手山かな?


再び急登となるが、周囲はブナ林となり、気持ちが良い。


梯子も出てきた。


階段で一枚。


山口さんと深野さん、ガンバ!!


傾斜が緩くなるとホッとする。


鉄塔まで上がって来た。


鉄塔の横に4合目の標識があった。標高1400m。


イワナシ


松手山に到着。標高1614m


点名「河内山 三等三角点」1613.64m
平標山までの標高差は約400m




ミツバオウレン


急登を背に一枚。右のピークは7合目、中央奥は一ノ肩だろう。

 


ムラサキヤシオかな



ミネザクラ


7合目付近で雨がポツポツしてきた。奥の斜面を8合目、9合目を目指して登る。


シラネアオイ


ハクサンイチゲの群落(8合目)


8合目から歩いてきた稜線を振り返る。中央右寄りは松手山


9合目に到着


9合目のお花畑


平標山の標識が見えた!!


山頂で記念に一枚。単独の男性に撮ってもらいました。


休憩なしで仙ノ倉山との鞍部に向かうが、ガスで遠望は利かず。


仙ノ倉山まで足を延ばす予定だったが、天気が思わしくないので引き返すことにした。平標山頂直下の階段


山頂から平標山乃家を目指して下山開始。雪が残っていたが、アイゼンは不要だった。


残雪は2ヶ所あったが、特に問題はなし。ただ、油断すると滑りそうだった。


急に雨が降り出して、しばらくすると雹も降ってきたが30分ほどで止んだ。
奥の山は大源太山と三角山だろう。


山乃家に到着。ここでガスがかかっているものの仙ノ倉山の絶景を見ながら昼食休憩とした。


平元新道を下山開始


広大なブナ林をを抜けると、カラマツ林となり、エゾハルゼミが大合唱していた。


登山口に着地。山道はここまで。


案内板

 


下山してホッとした表情のみなさん。


登山口からこのような林道を約1時間歩く。


登山口の駐車場に下山


バックに4合目の鉄塔が薄っすらと写っている。実際は見上げるような急斜面だ。


駐車場から10分でこの日の宿・本陣に着いた。

<おまけ>
初日は越後湯沢の音羽屋旅館に前泊するだけなので、余った時間で清津峡を訪ねることにした。清津峡は柱状節理の断崖が続く豪快な峡谷で絶景ポイントまで600mのトンネルが掘られていた。


清津川の流れ。信濃川との合流点まで流れていく。赤湯温泉はここから20kmくらい上流にある。


対岸にカモシカが居た。


警戒しているのだろうが、じっとして逃げない。しばらくして急斜面を登って山中に消えた。


清津川と柱状節理


600mのトンネルの向こうに展望地があり、手前には水が張ってある。
有名な撮影スポットらしい。


トンネルの向こうの景色。左に見える遊歩道は湯沢まで続いていたそうだが、死亡事故があり、現在は通行できない。

清津峡から更に進んで、信濃川までやって来た。さすがに日本一の大河だ。

 

<感想など>
山口さんと深野さんとは北海道や東北、信越の山々を年に1度くらいのペースで一緒に歩いてきた。
熊野古道(小辺路)、八ヶ岳など計画はしたものの、コロナの影響で中止した経緯があり、今回は久しぶりの山行となった。

先ず、歩いてしか行けない新潟の秘湯・赤湯温泉が候補に上がった。せっかくの機会だから、以前から温めていた平標山を加えることにした。

メンバーはお二人に加えて、保田さん、菊池さんが加わり、計5名となった。

平標山は花の百名山でもあり、雪解け後の斜面に広がる広大なお花畑が有名だ。今回は時期的に少し早かったようで、東面のお花畑はハクサンコザクラとミネズオウが咲いているくらいで、ハクサンイチゲは蕾もなかった。
その代わり松手山コースの8合目と9合目には比較的大きな群落があり、丁度咲き始めたところで清楚な白い花を愛でることができた。

天候は曇りで谷川連峰の雄大な景色を見ることは叶わなかったが、樹林帯の登りでは立ち込めたガスで幽玄な雰囲気を醸していた。

登山道はよく整備され、道標も完備していた。駐車場のトイレもきれいで使い勝手がよく大変ありがたかった。
久しぶりに2000m級の山に登ったが、それなりに厳しい山だった。

下山後、車で10分足らずの三国温泉の本陣に宿泊し、翌日の赤湯温泉に備えた。


シロヤシオ咲く稜線歩き(比良岳)2022年5月22日

2022-06-24 | 山歩き

この日は6月に予定している新潟の山旅に備えて少し長い距離とアップダウンを経験しておく為の山行で、
時期的にシロヤシオの花も期待して、保田さん、菊池さん、川畑の3名で出発した。


比良駅からバスでイン谷口へ出て、そこから歩き始めた。
正面谷右岸の緑のトンネルを登って行く。


大山口に到着。この日は行程が長いので、金糞峠まで最短の山道を選択した。いつもはここを右に行き、渡渉してダケ道を登る。


サワウツギが満開だ。

 


段々と道が険しくなっていく。


青ガレで写真の撮りっこ


上の写真を撮る菊池さん


青ガレを登る。


青ガレからザレた急斜面を詰めて金糞峠に到着

 


古い案内板


琵琶湖を俯瞰する。近江舞子あたりだろう。


ヤマツツジ


この日のお目当て、シロヤシオが早速お出まし。きれいだ。


シャクナゲは終わりだ。

 


木の間越しに遠く武奈ヶ岳


シロヤシオの葉は5枚なので、別名五葉ツツジともいうそうだ。


堂満岳への分岐。ここは南比良峠へ向かう。


新緑がきれいだ。


イワカガミ


コアジサイはこれから


きれいに咲いていたシロヤシオ


斜面のブナ


レンゲツツジかな?


南比良峠に到着


南比良峠から堂満岳を望む


まだまだ余裕のお二人。背景は堂満岳。


メンバーを変えてもう一枚。ここで昼食休憩とした。


こちらは峠に佇む石仏。右の石仏は修行大師とあった。空海の事だろう。


峠の標識


新緑を満喫する川畑サン


ひと山越えて荒川峠。琵琶湖側の荒川集落に由来する峠だ。西尾さんの山小屋は荒川にあった。


シロヤシオは最盛期は過ぎていたようだが、次々に現れて楽しませてくれる。


荒川峠で一枚パチリ


もう一枚


烏谷山へ登る途中の展望地からこれから向かう打見山とその右には蓬莱山。


サラサドウダンが咲いていた


更に進むとシロヤシオの群落があった


琵琶湖南部の展望


烏谷山を目指して登る


ミツバツツジが咲き残っていた。

 

 


歩いてきた方向を振り返ると琵琶湖北部の雄大な展望が広がっていた。

 


この日一番のシロヤシオ

 


烏谷山に到着し、三角点にタッチ!


山頂標識。ここから90度左折して葛川越に向かって急坂を下る。
標識は木戸峠になっているが、木戸峠は葛川越から比良岳に登り返して、下って行ったところだ。


川畑サンの指し示す山が比良岳。右のこんもりしたピークが山頂。奥には打見山と蓬莱山。

 


激坂を下って葛川越に到着。この後、比良岳まで標高差100m近くの急登が待っている。


急登を登り切った場所の「大岩」


烏谷山を振り返る


比良岳の標識。山頂は縦走路を西に外れて5分の所だ。


比良岳山頂はブナの広場のようになっていて、癒しの空間だ。


力強い生命力を感じるブナの巨樹


ブナの巨樹の向こうに広がるブナ林



ブナの巨樹を見つめる菊池さん


満足そうな二人


縦走路に戻ってしばらく進むと中が空洞になったブナの巨樹がある。


幹の空洞


上を見ると葉が茂っている。すごい生命力だ


ブナ林を行く


白いイワカガミ


木戸峠に到着。ここから道標が示すように打見山の山腹を巻いてクロトノハゲまで楽に行けたのだが、崩落が激しく通行できない。


峠に佇む石仏


ここで小休止して打見山の登りと、キタダカ道の長い下りに備える。


木戸峠からゲレンデを登って打見山に登り、クロトノハゲに下る。その標高差は150mで疲れた足にはきつい。
振り返ると歩いてきた烏谷山と比良岳の奥には武奈ヶ岳が見える。


打見山から蓬莱山


沢筋に群生するクリンソウ


展望地からの琵琶湖の大展望


ここにもイワカガミが咲いていた。


標高700mあたりでは天狗杉が存在感を放っていた。


巨大だ!!


二人がスリムに見える!?!


木戸登山口まで降りてきた。


まもなく木戸の集落。後光が差す二人。


木戸集落に咲くエゴノキ


この日歩いた稜線が斜光線に映える。

ここから15分ほどで志賀駅に下山し、駅前の食堂兼居酒屋でささやかな反省会とした。
つまみに出た小鮎のから揚げと天ぷらっは絶品だった。ビールはうれしい大瓶で志賀の地酒もあった。


大文字火床と京都市中三山を巡る(2022年4月30日)

2022-05-03 | ハイキング


今日は西尾さんの母校、第三錦林小学校からスタートです。


本日のメンバーが勢ぞろい。これから大文字火床を目指します。


霊鑑寺の角で京都トレイルに入り、少し登った所から山道に入ります。皆さん余裕の笑顔です。
西尾さん格好の杖を拾われました。そして雙ヶ岡を下るまで大事に使っておられました。


こんなプロジェクトがあったんだ。自然を大事にするのは良いことです。


西尾さん元気です。


森を抜けて、「大」の右の払いの末端まで登るとこの展望!!


大展望を満喫する。


右の払いに沿って階段を登って行く仲間を撮影する藤田さん


上から見るとこんな感じ


西尾さんと保田さん、火床の中心に到着!


これから歩く吉田山、船岡山、雙ヶ岡の京都三山を見渡す。


絶景を撮影する福田さん、藤田さん。ここから銀閣寺までは家族連れが多かった。


景色に見とれるみなさん。


火床の中心


山側に祠が祀ってある。


北東の展望


下山開始すると目の前に比叡山(ズームしています。)


少し下って、千人塚


三々五々火床から下る。


西尾さんと菊池さんも楽しそうだ。


白沙山荘・橋本関雪記念館の庭に咲く花。初見で名前が分からない。


吉田神社北参道入口を少し進んだ所に石仏。お地蔵さんではなく大日如来だそうだ。風化が進んで顔の表情は定かでない。街道をゆく人を数百年見守ってきたのでしょう。


熱心にお参りする皆さん。保田さんが一番信心深い。


吉田山山頂の展望所。火床が正面に見える。


案内図



少し下った所には石の椅子の休憩所があった。


ここからも正面に火床が見えた。


森の中の料亭茂庵。風情のある建物だ。福田さんによれば有名らしいが知らなかった。


吉田山 三等三角点105.1m


三角点の前の広場で昼食休憩とした。



昼食後、吉田山から吉田神社に下って来た。


吉田神社の鳥居


参道。奥が吉田山。


吉田神社を抜けると、東一条通りになり、


京都大学の前を通る。


東一条通りが川端通りに突き当たった所から鴨川河川敷を通り、出町柳の飛び石を対岸に渉った。


飛び石の間隔が広いので、ドボンしないよう慎重に渉った。


西尾さんは杖の効果か、余裕の渡渉だ!


恵子サンはあぶなっかしいなあ。見かねた菊池さんが助け舟。


惠子サン、何とか渉りきったが、賀茂川の飛び石はバスして出町橋に逃げた。


河川敷の日陰で小休止


気持ちの良い遊歩道を出雲路橋を目指して歩きを再開。


出雲路橋が近づいてきた。


比叡山


出雲路橋西詰の出雲路鞍馬口の石標。
ここで賀茂川を離れて、鞍馬口通りを歩いた。
鞍馬口通りは京都市内の北部を東西に貫いて、下賀茂神社西門前から金閣寺前の鏡石通りまで続いている。豊臣秀吉が御土居を建設した際、ここに「京の七口」の一つ、鞍馬口が設けられたそうだ。江戸時代はこの通りが洛中と洛外の境界とされていた。(Wikipediaより)

出雲路橋については奈良時代の頃、出雲族が住んでいたということからこの付近を出雲路と呼んだことに由来するそうです。賀茂川に架かる橋で出雲路橋なのでしょう。
長年京都で仕事していても、全く気にせず、改めて調べてみた結果です。



堀川紫明の交差点の公園で一休み。


船岡温泉。休業中だった。


船岡山にやって来た。
船岡山 三等三角点111.7m


三角点にタッチ


京都西山の展望。


肉眼では南の方角に生駒山や葛城山、金剛山も視認できた。


展望を楽しむ皆さん。


船岡山から鞍馬口通りに戻り、千本通りを過ぎてから鞍馬口通りを逸れて古い住宅街の細い道路を辿ると御土居があった。
説明によると、「豊臣秀吉が京都整備と外的侵入防止のため築いたもので、総延長23kmに及ぶが、江戸時代以降は無用となり開発が進んで壊された部分が多い。現在市内に9か所残っている。」との事だ。


石仏が祀られていた。


国宝の本殿。
天満宮の総元締めだけあって、なかなか立派だ。参拝するのは初めてだ。


三光門


楼門


北野天満宮を辞してから、嵐電北野白梅町に出た。
歩いた距離が10kmを越え、疲れが見える人もいたので、ここから御室仁和寺まで電車で移動した。


御室仁和寺駅は改装されているが、駅名表示板はなかなか味がある。


藤田さんはこの辺りで幼少期を過ごし、御室小学校の出身なので、学校を見に行き、私たちは駅で待つことにした。学校の方角を懐かしそうに眺める藤田さん。


「御室 三等三角点」115.79m
学校を見に行ったFさんが戻ってきたので、すぐそばに位置する三低山の三つ目、雙ヶ岡に登った。雙ヶ岡には3つの岡が並んでいて、三角点のある「いちのおか」に着いた。


北の方角に仁和寺の境内が望まれた。ズームアップすると、奥に観音堂(左)と金堂、五重塔が、手前は二王門と左手は御殿(檜皮葺きの屋根)と中門が見えた。
長岡さんが仕事しているのではないかな?


東の方角は大文字山が望まれた。最初に登った火床がはっきり見えた。直線距離で約9km。一部電車に乗ったものの、あそこから歩いてきた満足感が湧いてきた。


「にのおか」の下り道の両脇にはツツジが咲き誇っていた。「にのおか」を下り、「さんのおか」を経てJR山陰線花園駅に下山した。
駅前の王将で餃子などを肴に飲んだビールは最高に美味しかった。

< 感想など >
大文字山の火床で京都市内の展望を楽しんでから、市内の三低山(吉田山、船岡山、雙ヶ岡)をいつもの山歩きメンバーと巡ってきた。
大文字山には良く登るが、三低山は麓を通ることはあったが、登るのは初めてだった。
三低山の標高は100mを僅かに超えているが、麓が標高70m~80mなので標高差としては数十メートルなので、街なかの公園の延長かと勝手に思っていたが、豊かな自然が残り、山中を歩いているような錯覚にとらわれる程だった。
又、大勢の家族連れの人達が散策したり、弁当を広げたりとそれぞれに楽しんでいる姿も印象的だった。
何れの山にも三角点が設置されているのも魅力だ。見晴らしも良かった。
船岡山からは京都を取り巻く山々や遠く金剛山も望むことが出来た。

大文字火床は京都市内が一望できる有数の展望スポットなので、そこからこの日に巡る三低山を確認した。
連休初日で人気の山には大勢の家族連れが押し寄せていた。

三低山を繋ぐルートは吉田神社から東一条通り、賀茂川沿いの遊歩道、鞍馬口通りを通った。

鞍馬口通りは京都市内の北部を東西に貫く古い通りで、銭湯を改装したカフェや昭和を思い出させる銭湯がある。(銭湯・船岡温泉は休業中)
又、小さいながら個性的な飲食店やパン屋さんなども多く、昔ながらの商店も多く見受けた。

西尾さんが賀茂川で足が攣り、北野天満宮辺りで疲労の色が見えたので、北野白梅町から、雙ヶ岡の麓にある御室仁和寺まで嵐電に乗り、2km弱を短縮した。
その後、西尾さんは元気を取り戻し、雙ヶ岡の3つの岡を越えて、ゴールであるJR花園駅に着地した。

40年近く京都の会社に勤務したが、その頃は殆ど社用車やバスで移動していたので、大通りしか通ったことがなかった。
この日初めて長い距離を、通しで歩いて新たな魅力を感じることが出来たし、有名な社寺仏閣も初めて訪れるところが多かった。

本日のメンバーとはこの10年、一緒に山歩きを続けてきましたが、最近は山より街道歩きや街歩きにも魅力を感じておられるようなので、山歩きと、街道歩き、街歩きを楽しんでいきたいと思っています。