建築士のたわごと!    ひとりごと!

ぶつぶつ独り言(いや!内容を復唱しながら?)を言いながら図面を描いてます。たまに近くにいる人が反応してます。(笑い)

それって どういう事か知ってます?

2016-02-15 13:14:29 | 住宅
最近、建築業者の監督さんや営業さんに これで通る?っと聞かれる
通るというのは、建築許可が取れるかのこと

私は、いつもこう答えます。 通るけどモツ モタないで言えばモタないですよ

まず 監督さんならしっかりとは言えないけど一応理解しているようだ

問題は、営業さんだ!(全ての人ではありませんよ! 多いという話です)

営業的には、どうも耐震性よりは、きれいなゴ-ジャスなキッチンやお風呂のようだ

お施主様希望なのかを聞いても答えなし・・・・ きっと営業さんのサプライズにするんだな!

こんなんじゃ木造は、地震に弱いって言われても仕方ないですね!

なんか地震に対しての強さというのが我々の扱う法律でなく(基準法的には、設計する際の地震力の変更はないのですが)

どうやら気象庁での震度階においてエネルギ-というものが変わっていたのです。

それも平成8年に! 改定以前は、大地震は、300から400ガルまでは、倒壊しないというもの
                     (震度6強から震度7)

それが、同じエネルギ-だと6弱程度になってしまっているようです。

では、基準法は、どう変えてきたかといえば性能表示という法律が出来て耐震等級という言葉が現れました。

等級1は、基準法程度(自論:構造計算した時と解釈しています)等級2は、その1.25倍 等級3は、1.5倍

というものです。 そこで損傷限界といっていますが、地震に対して破損しない状況というのは、200ガルの

地震に対して外壁や筋交いに損傷を与えないようにとなっています。

先ほど、自論として構造計算を行った時と書きましたが、実は壁量計算(木造で一般的に行っている計算の事)だけですと

どうも0.2を下回っているようです。つまり200ガル以下で損傷を起こす可能性があったのです。
(当社 計算調べです)

200ガルというと震度5強程度(140から250未満)でしょうか【気象庁表より】

そこで等級2(1.25倍)だと単純計算で250となりますからやっと震度6弱(250から450未満)となってきます。

そこで構造計算した時の参考ですけど0.28となりました。単純に何ガルとは言えない事は理解していますが

0.2で200ガルと言われている法則からみて280ガルとなり震度6弱まで引き上げる事が出来ます。

等級2ですよ! 等級3となればもっと数値は、上がって行くと思います。

通る通らないの話に戻りますが、5強で壊れるか壊れないか不安を与えてよければ通るという話ですね

モタないというのは、そのような地震で壊れてしまったら設計者としたらチョット困ります。

私たちの住んでいるところは、東海地震説というものがありますから

お施主様も地震の話は、しなくても地震に対して大丈夫というのが前提だと思います。

その範囲で、どこまで広々空間が出来るのかを求めているのだと自分は、考えています。

残念ながら震度7が、襲ってきた場合 倒壊は、逃れても補修は、必要になってきます。




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