日本の貿易関係システムのシングルウインドウは、輸出入・港湾関連情報処理センター(株)(9月までは(独)通関情報処理センターで、以下はNACCSセンターといいます。)が、関係府省共通ポータルやシステムを運用しています。
いわば、貿易関係手続きの国内システムは、NACCSに統合され、これから始まる外国の類似システムとの連携(「国際的なシステム連携」)はNACCSが基本になって進められていきます。
この連携については、今年8月改訂の貿易手続改革プログラムでは、
「2005年12月のアセアン首脳会議における合意文書において、アセアン・シングルウインドウが完成されているとされている2012年にも、日本のシングルウインドウとアセアン・シングルウインドウが相互に接続された状態となるよう、その実現に取組むとともに、米国、EU、韓国、中国等、アセアン以外の国々との連携にも取組む・・・」としています。
この政府方針を受け、財務省が主催して関係の官民による「次世代シングルウインドウ官民懇話会」が設けられ、その下部に「国際的なシステム連携」ワーキンググループが設けられていますが、その第一回会合が12月19日に行なわれました。
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今回は初めての会合ですから、自由な意見交換だったようですが、システム連携のざっくりした課題は
① 何を(どのデータ(文書)を) ②誰と(どの国と) ③どのように(どのような接続法をとるか)
に集約されます。
①の対象となる文書は、今のところ・インボイス、パッキングリスト ・原産地証明書情報 ・運送状情報(Way Bill、AWB) ・マニフェスト ・輸出申告許可情報 ・その他 が想定できそうです。
このような情報が、誰と誰の間で送受信されるかは、BtoB間、GtoG間が考えられます。BtoG、GtoBもあるのかも知れません。
頭の体操ですが、日本の輸出許可情報が、BtoBでタイの通関業者に送られタイの輸入申告データに変換できればタイでの作業軽減になるでしょうし、GtoGでタイ税関に送られてタイでの低価申告の調査に使用したりなども考えられます。
もし、このGtoGの情報送信の実現性が高まれば、そのアナウンスだけでも輸入国での低価申告がだいぶ減るでしょうね(笑)。
実現までには、費用負担のあり方も含め解決すべき問題は多いでしょうが、経済活動のグロバール化がますます進む中で、着実に進捗させたいものです。
・・・・・・・
明るい話題が少ない中で、少しは夢が広がるような事柄と思って今号のテーマを選んでみました。
いわば、貿易関係手続きの国内システムは、NACCSに統合され、これから始まる外国の類似システムとの連携(「国際的なシステム連携」)はNACCSが基本になって進められていきます。
この連携については、今年8月改訂の貿易手続改革プログラムでは、
「2005年12月のアセアン首脳会議における合意文書において、アセアン・シングルウインドウが完成されているとされている2012年にも、日本のシングルウインドウとアセアン・シングルウインドウが相互に接続された状態となるよう、その実現に取組むとともに、米国、EU、韓国、中国等、アセアン以外の国々との連携にも取組む・・・」としています。
この政府方針を受け、財務省が主催して関係の官民による「次世代シングルウインドウ官民懇話会」が設けられ、その下部に「国際的なシステム連携」ワーキンググループが設けられていますが、その第一回会合が12月19日に行なわれました。
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① 何を(どのデータ(文書)を) ②誰と(どの国と) ③どのように(どのような接続法をとるか)
に集約されます。
①の対象となる文書は、今のところ・インボイス、パッキングリスト ・原産地証明書情報 ・運送状情報(Way Bill、AWB) ・マニフェスト ・輸出申告許可情報 ・その他 が想定できそうです。
このような情報が、誰と誰の間で送受信されるかは、BtoB間、GtoG間が考えられます。BtoG、GtoBもあるのかも知れません。
頭の体操ですが、日本の輸出許可情報が、BtoBでタイの通関業者に送られタイの輸入申告データに変換できればタイでの作業軽減になるでしょうし、GtoGでタイ税関に送られてタイでの低価申告の調査に使用したりなども考えられます。
もし、このGtoGの情報送信の実現性が高まれば、そのアナウンスだけでも輸入国での低価申告がだいぶ減るでしょうね(笑)。
実現までには、費用負担のあり方も含め解決すべき問題は多いでしょうが、経済活動のグロバール化がますます進む中で、着実に進捗させたいものです。
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明るい話題が少ない中で、少しは夢が広がるような事柄と思って今号のテーマを選んでみました。