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かずさんの、ふらり日々是好日の記

ふっても てっても  日々是好日  泣いてもわらっても 私の一生の中の きょうが一番いい日だから

568 貿易統計の激変

2008-12-23 | 色んな話題
 こんばんは!

今年も、あと1週間ほどですが、仕事を持っておられる読者の方は何時までですか?
かずさんは、26日で終わります。27日は京都の錦市場に行って古都の年末風景を楽しもうかなと思っていますが、皆さんは帰省でしょうか?

 昨日22日に、財務省の11月分の貿易統計(速報)の発表がありました。予想通り、輸出額は前年比26.7%減、数量でも21.9%減と、ものすごい減でした。為替が16%の円高で、その影響も大きいですが、これだけ輸出企業の手取りが減ってしまうのはこれまでなかったことで、日本経済にとって非常時ですね。

 自動車がマイナス31.9%、半導体等電子部品が29%減とすさまじいものですが、でも、金額で11月としては過去30年の歴代4位の多額ですから、水準はかなり高いですね。
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 話題は変わりますが、私の職場で、新型インフルエンザ対応のパンフレットが配布されました。

 過去のスペインインフルエンザなどから想定すると、流行すると国民の4人に一人が感染して、最大64万人が死亡すると推定されているとかです。人ごみに出ない、人の集まる場所に出ない、手洗い、うがいなどをしながら、最低2週間は買い物なしで生活できるように、食料、常備品、医療品、その他を備蓄してとかも薦められています。

 地球温暖化や新型インフルエンザなど、私たちの地球規模での問題が目の前に起こりつつあるようで、ちょっと怖いですね。

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WBCフライ級は内藤がTKO勝ちで、ゴルフの石川遼君の活躍もあれば、テニスの伊達さんもで、元気印はうれしいものです。

 写真は、京都・東寺の終い弘法です。毎月21日には東寺で、たくさんの骨董や、いろんな店が出ますが、一昨日初めて行ってきました、観光バスが来るぐらいの盛況です。




566 注目される貿易統計!!

2008-12-18 | 色んな話題
 ドバイの原油が、一バレル$40を割るようになって来ましたが市中のガソリンはずいぶん下がっています。
 漁師が出漁をやめるような燃料高騰はつい先日のことでしたが、舞台は暗転し今や景気の急降下や需要の収縮で世界中が金融・財政対策を総動員の状況です。

年80兆円を超え一般歳出予算総額に匹敵するような大額の輸出の動向は、日本経済にとって極めて大きなテーマですが、12月22日に財務省が発表する11月分の貿易統計に関心が持たれます。

 というのは、米国経済の変調は、9月~10月から激化しましたが、その影響がフルに出る11月は為替の変化もあり日本の輸出額が相当大きく減少したことが想像されるからです。

 なお、11月20日に発表された10月分貿易統計(速報)では、輸出額 6.9兆円で前年比マイナス7.7%、数量指数ではマイナス6.1%でした。

 自動車や半導体等電子部品は金額でそれぞれマイナスの15%、12.6%でしたが、全体では一桁の減でした。
 また、10月の為替レート平均は103.87円/ドルと、現在のような90円を割る円高水準ではありませんでしたので、11月統計では為替の変動も寄与しそうです。

 多分、つるべ落としのような輸出の低落でしょうね。

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 自宅の近くのターミナルにあるデパートのメンズ館や宝飾やバッグなどのブランドショップでは、クリスマスプレゼントの品定めをする若いカップルの姿を見かけます。

オー・ヘンリの「賢者のおくりもの」

 最愛の伴侶へのクリスマスプレゼントを買うために、美しい髪の毛を売ってしまったデラと、宝物である金時計を売り渡したジム。デラは時計の鎖を買い求め、ジムは長い髪によく似合うくしを買い求めた。・・・どんなに高価なものよりも尊い贈り物。ジムとデラの場合はこんな贈り物でした。

いくつになってもプレゼントは嬉しいものですね。かずさんの部屋には、今年一つ増えてクリスマスモニュメントがふた~つあります(笑)。




562 国際航空貨物業界の憂鬱(ゆううつ)

2008-12-12 | 色んな話題
こんばんは。

かずさんの知人には、通関業務を含むロジステイクスに関連する業界で仕事をしている方が、何人も
おられます。

 国際貨物は、船で輸送される海上貨物と航空機で輸送される航空貨物があります。
海上貨物はこの数年,中国等の台頭でバルク貨物、製品輸送ともに好調でしたが、中期のトレンドは航空関係の伸びが大きく、海よりも航空関係の方のほうが元気がよかったように感じる機会が多かったようです。

ところが、この数ヶ月、航空関係の方から、「取扱量の減少で合理化や構造改革を余儀なくされて・・・」という話をよく耳にする状況となり、航空貨物の中期停滞傾向というご意見もあるようです。そこで、概括的な数字を見てみました。

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1 停滞する日本の航空貨物量

航空フォワーダー業界の団体に(社)航空貨物運送協会(JAFA)がありますが、その発表によれば、日本の航空輸出混載重量の推移は、2000年 108.9万トン(前年比110.8%)、2001年86.0万トン(79.0%)
2002年 99.6万トン(115.8%)、2003年 108.9万トン(109.3%)、 2004年 130.9万トン(120.2%)、2005年 128.9万トン(98.5%)、2006年 132.1万トン(102.5%)、2007年 131.5万トン(99.5%) と、アジア危機、9・11同時テロ、SARS問題などを乗り越えて、年間120万トン~130万トンの扱いを4年継続してきました。

ただし、2006年をピークに昨年は微減となり、2008年に入ると6月からは前年を下回る事態が連続し、10月実績は前年比79%となりました。この傾向が続けば、2008年は120万トンを下回る可能性があります。

2 ボーイング社の予測

このような最近の傾向は、金融危機を震源にする世界景気の低迷によるものですが、2008年11月にボーイングが発表した予測によれば、今後20年間の世界航空貨物市場は年平均5.8%で成長、2027年までに全世界の航空貨物は3倍になるとしています。

また、アジアの成長が今後も世界市場をリードするとして、中国国内は年率9.9%、アジア域内は8.1%の成長となり、アジアを結ぶ市場も世界平均を上回ると予測しています。
 
 ボーイングのリージョナル・デイレクターは「今年は2003年後半以来、初めて市場の縮小を経験した。しかし経済が強くなれば航空貨物市場が復調することは歴史が証明しています。グローバリゼーションにとって航空貨物は重要な役割を担う。」としています。

ボーイングの予測はやや楽観的かもしれませんが、世界市場としての航空貨物はまだまだ伸びていくことは間違いないようです。

3 競争力の低下が著しいわが国の空港、航空会社

 このように世界の航空貨物業界の発展の中で、日本の成長率は、相対的に低調です。

① 国際航空貨物の空港別取扱量のランキングを見ると、1995年までは成田が世界のトップであったものが、96年に香港に、06年にはソウル(仁川)に抜かれ3位に落ちています。
  言い古されていますが、この背景には高い着陸料、発着枠の制約、夜間利用ができないなどがあるといわれています。

② 一方、航空会社ランキングを重量距離ベースでみると、1995年と2006年の対比で、日本航空は6位から
13位に、日本貨物航空は13位から21位へ、全日本空輸は28位から31位に順位を落としています。

2006年世界の上位10位のランキングでは、1 大韓航空 2 ルフトハンザ 3シンガポール航空 4 キャセイパシフィック 5 フェデラルエキスプレス 6 中華航空(台湾) 7 エールフランス 8 カーゴルックス 9 EVA航空(台湾) 10 エミレーツで、日本勢は13位に日本航空です。

 このようにアジアの会社の躍進が著しいですが、欧米系も頑張っているといえます。

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こうして、書いていって、ジャーどうすればいいのかということですが、今年の安倍内閣が発表したアジアゲートウエイ構想は、このようなアジアの成長・活力を取り込んだわが国の新たな「創造と成長」の実現を目標としていました。

 日本港湾の競争力の低下が懸念されて久しく、好転ははかばかしくありませんが、空港については踏ん張っていきたいものです。

  オバマ次期大統領の、新たな経済再生計画では、大型投資をバラマキ政策とせず、中長期的な競争力の向上や環境負担の軽減につながるよう、省エネや道路や橋などのインフラ整備に対象を絞り込んだ点は、日本も学ぶべきとの意見には頷けるところがありそうです。

 2兆円のばらまきより、空港連絡橋の無料化や、学校、公共施設の思い切った省電力投資、ITインフラの整備などのほうが、将来の日本には役立つんじゃないかな~~なんて意見に1票は、だめでしょうか?
 



561 物流はppmレベルの品質!

2008-12-11 | 色んな話題
暖かい一日でしたね。

ネットで調べものをしていて、郵政研究所がアップしている6年ぐらい前に開催された講演会の抄録を読む機会がありました。そこでは、物流サービスの品質やコストの国際比較などに触れています。
http://c11vprtk.securesites.net/research/old/pri/reserch/monthly/2002/166-h14.07/166-topics3.PDF

そういうと、かずさんの家のポストにはほぼ毎日どこかからの送付物が入っていますが、郵便路線を利用したものに混じってクロネコさんなどを利用したものが混じっています。

郵便にしても他の会社のものにしても、私たちは、ちゃんと宛名を書いてあればまず間違いなく相手先に送達されることには疑問を持っていないと思います。そういう意味では、日本の物流の品質は、日本の工業製品と同様に世界一と言っていいのかもしれません。

 品質レベルを表す言葉に、スリーナインとかフォーナインと表現する場合があります。スリーナインとは99.9%、フォーナインとは99.99%正しいということで、フォーナインなら間違いは1万分の一ということです。

今年10月にバージョンアップされたSea-NACCSは、稼働率99.99% とフォーナインが設計値になっています。

この9の数を一つ増やすためには、実は色んな方策が積み重なってやっと実現できるものですし、一桁増やすためのコストは大きなものであります。

私が読んだ先ほどの講演録では、日本の物流品質は、スリーナイン、フォーナインというレベルから最近ではppmレベルと言われているようです。これは「parts per Million」つまりミスは100万分の一とシックスナインレベルですね。

講演者は、米国ではスリーナインの1千分の一、実際には1千分の五ぐらいで満足していると指摘していました。

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来年2月16日からの国際郵便物の輸出入申告制度の実施に備え、郵便事業会社が通関業務の整備を進めていますね。

目に付いたのは、新福岡支店(福岡県福岡市)で勤務する通関業務の従事する社員の募集で、通関士として実務経験半年以上、又は通関士試験合格者で通関業務に従事半年以上との条件が付いています。採用は平成21年2月2日となっています。

ドイツ郵政の民営化で発足したドイツポストはDHLを傘下にグローバルインテグレータに成長していますし、オランダ郵政を母体とするTNTも事業拡大を進めています。米国のフェデックス、UPSと言った世界物流メガ企業とともに物流ビッグフォーを構成しています。

政治の世界では郵政民営化のしこりがあるようですが、ジャパンポストが世界でどう事業展開していくか見守りたいものです。
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この写真はなんだと思われますか?




牛は来年の干支ですが、背中の袋は牛のげっぷを溜めるものだそうです。

地球温暖化の原因といえば二酸化炭素が有名ですが、メタンガスの温室効果は二酸化炭素の23倍もあり、、牛、羊、山羊などの反すう動物のゲップにはそのメタンガスが含まれているそうで、その地球温暖化への寄与率はなんと全体の約5%とか! げっぷのメタンガスを減らす飼料とかの研究もされているようです。





557 ECO&環境VS物流&貿易

2008-12-05 | 色んな話題
 前年同期比で27.9%減となった11月の国内新車販売台数(除く軽自動車)のように、急速に日本の景気は変化していますが、地球規模の中期課題の一つに、「環境」の問題があります。

 このブログの読者は、通関士試験の受験者も含め物流や貿易に関係する分野で活躍されたり、しようとされている方が多数と思いますが、このような業界や業務に関係するものとしては、どんなものがあったりどんなものに関心が集まっているのでしょうか?

 このブログでも取上げたことを記憶していますが、企業活動にとってECOや環境は、営業上も積極的に取組むことがプラスになる分野になりつつあります。

残念ながら、かずさんはこの分野にそう土地勘がありませんので、ブレーンストーミング的に思いつくままに順不同で挙げていきます。皆さんも指を折りながらご自分の立場で思いつくものを並べてみてください。

1 フロンガスや、バーゼル条約による有害廃棄物の輸出入規制や、絶滅の恐れのある野生動植物の国際取引きを規制したワシントン条約など、通関手続きで対象となる環境関連品目は、これからも増加していくでしょう。

2 物流における電気自動車の採用や、モーダルシフト、一定レベル以上の排ガス規制適合車の採用などが進んでいます。

3 米国の報道では、鉄、アルミ、セメント、ガラス、紙などの「温暖化ガス集約製品」について、環境対策が遅れている国からの輸入を規制しようの動きがあるようです。

一方、中国ではエネルギー高消費型資源生産品・・・たぶん米国が言っている温暖化ガス集約製品と重なるんでしょうね・・の輸出に関税を課すなんて考えもあるとの報道があります。

4 日本でも国内材木の再生に向けて輸入木材や木製品に関税を課すというようかんがえがありますがこれは環境対策かな?。

5 輸出入について、通い容器を利用することを環境対策の一環と捉える視点もあるようです。

6 環境対策に役立つ製品の貿易を活発にするため、このような製品の関税を引き下げるというアイデアもあります。

 こうしてみると、物流や貿易の分野でも、環境に関連する事柄にはかなりの広がりのあることが分かりますし、多岐の切り口のあることが分かります。

2007年11月に横浜で開催された「第7回ASEM関税局長・長官会合」には、アジア欧州会議(ASEM)加盟の40カ国の税関当局が出席しましたが、同会議としては環境問題が始めてテーマになったようです。

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2009年1月1日から、中国でも輸出入貨物内容の電子データーによる事前申告制度が始まるとのことですが、誰が、どんな内容を、どのようにして申告するのかなどの骨格が未だ明確ではないとの報道がありました。

どうやら、輸出入の作業状況やドキュメンテーションは、システムによって整然と管理されデータとして蓄積されることが不可欠な時代に入ったようです。