毎日がしあわせ日和

ほんとうの自分に戻れば戻るほど 毎日がしあわせ日和

かえる道

2013年10月01日 23時46分08秒 | ふと思うこと


まだ奈良にいます。

今回もけっこう長い滞在になっちゃったなぁ(^^ゞ

明日には帰る予定なんだけど。

来たときにはまだ感じられた夏の熱氣のお名残りも、すっかり涼やかな秋の空氣にとって代わったみたいだね。






実家で 日頃目にすることのないテレビや新聞の情報に触れていると、今の世の中って こんなに希望が持てず 居心地悪いものなのかって印象を受けることが多いけれど、一方で それはなかなかいいことなのかもしれないという氣もします。

よくないことならよくないことで、その事実が もはや見えないところに隠れていないで 私たちの目にきちんと触れているっていうことだもの。

あの日記にも書いたけれど、アラバスタ国王の言うとおり、今ここで起きていることを まっすぐに認めて、そこから始める決心をして、初めて前進できるんだものね♪




私の幼少期は 高度経済成長期に当たっていて、また 成人してから「バブル」なるものを垣間見たこともあるけれど、今思えば あの一見きらびやかな繁栄の陰に、原発であれ いじめであれ 経済の行き詰まりであれ 現在表沙汰になっているさまざまな問題の芽が すでに潜んでいたっていうことだよね。

不完全な土台の上に、見た目だけやたら豪華な建物が建っているようなもの。

外見だけいくら飾りつけたって、いずれ傾いて使えなくなるのは目に見えている。

そして、今がちょうどその「いずれ」なのでしょう。

この期に及んで 問題なんかないふりをしてみたって、何の解決にもならない。

今こそ、土台をじっくり点検し どこがマズかったのかをきっちり確認して、もっと確かな土台に作り変えるときなんじゃないのかな。




この前「行って かえる」の話を書いたけれど、個人個人だけでなく、世の中全体の流れもそんなふうなんじゃないかなっていう氣がします。

本来の姿からいったん離れて、そこから得た体験や知識を元に、再び本来の自分にかえっていく。

今ちょうど私たちは、その「かえる」道のりにいるのかもしれません。




おととしの台風12号による大雨被災体験から受け取ったメッセージは、過去の体験や常識では計りきれないような未知の事態が これからどんどんやってくるよ、というものでした。

目先の富をひたすら追いかけて それでもどうにか辻褄を合わせていられた「行き」の道の尺度では、これからの「かえる」道のりには合わないでしょう。

問題は山積みなのに、どれひとつとして確実な答えは見出せていないように見える。

今まで見ないふりで先送りしてきたツケが 次々表面化している事態に、今までと同じ対処で臨もうとしても意味がない。

こちらも、過去の決まりや慣習を飛び越えて、思い切った発想で 向き合わないとね☆




自分の体験から思うのは、「かえる」道とは、それまで当然と思っていたことに疑念を持ち、よくよく観察することで そこから距離を置き 抜け出して、新しい世界観に置き換える、その繰り返しだっていうこと。

自分で自分の足元を突き崩すようなことを ひたすらやり続けていくわけです。

地味で地道で、根氣も勇氣もいる作業だけれど、自分をどっしり支えてくれていると信じ込んでいた大地が、実は幻でしかなかったとはっきり氣づくことが、ほんとうの答えにたどりつく 一番確かな、いや、ただひとつの確かな道なんだと思っています。

見た目だけ豊かで安全な 偽りの世界にいる間は決して見えてこなかった、私たちのほんとうの目的地。

一見困難だらけで心もとない今という時代こそ、そこへ向かわせてくれる 大きなチャンスを内包しているのかもしれません。





・・・なんてことをつらつら思いながらの 足掛け12日。

今回も たくさんの収穫をもらいました。

父が外に事務所を構えて毎日出かけていくようになったので、いっしょに過ごす時間は少なくなったけど、そんな中でも とってもいい話ができたしね♪

ぽかぽかの心を抱えて そろそろわが家に戻るとしましょうか(^^)













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