エドワード・スタイケン
後半生は写真家として多くの作品を残しました。またニューヨーク近代美術館の写真部長となって活躍し、歴史に残る企画展を開催し多くの写真を世に出しました。
そんなスタイケンの写真の中で『Heavy roses, France,1914』と言う好きな写真があります
バラは、タイトル通りに重たげに頭を垂れて咲いています
年号からしてモダン・ローズが世に出ている時なので、定かではないけれど
このぽったりとしたバラは〝ラ・フランス〞 かも知れない・・
バラの名前はともかく、私はこの写真が好きなのです
おそらく花瓶に活けられた花だと思う。 それも一番美しく咲き誇っている時を過ぎている
この時に目を留めて写真に撮ったスタイケンと言う人の眼差しに感激したのです
この世の全てのものが、生きる強さと美しさと哀しみを背負っているのだと教えている様に思えたから
この写真は、私が折れそうな時、何度も支えてくれました
畏れ多い事ですが、尊敬の念を込めてエドワード・スタイケンへのオマージュとして
『Heavy roses, Niigata 2010』 を捧げたいと思います