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長岡市のギャラリーmu-anで、前山 忠さんの<新視界2010>を観て来た
「視界」をテーマにモチーフを変えながら、このシリーズは何年も続いている
展覧会の様子は堀川 紀夫さんのプログに詳しく紹介されているので、ここでは省きます
只、堀川さんの指摘の様に ⦅道具立てが揃えば誰でも同じ事が出来る⦆ と言う点は私も同じ疑問が残る。
前山 忠の仕事としてはどうなのだろうかと・・?
赤いレーザー光線を使った作品は世に多く発表されていて、印象に残っている作品がある
ドイツ、ハノーファーで観たこの作品。 心臓の鼓動音と共に点滅していた
上海、現代美術館で観たこの作品。 仕掛けのほどは解らないが観る人のシルエットが赤く浮き出る
会場に昨年から登場した石のシリーズも展示されていた
石にペイントは、それこそ誰かが何時もやって居ることだ
故に、作家の個性がはっきり見えるし、表現の多様さに興味をそそられる
この<I・SHI・KA・I/石視界>シリーズは面白い
一見、白く枠どられた部分をペイントしたようだが、実はその逆。白い部分を残し黒で塗られている
その黒も数種類の黒色だそうで、その時出来た黒色は、二度と同じ色を作る事はできないそうだ
白く浮き出ている所は石本体の自然の肌。
私はこう云う、汗水たらした仕事が好きだ、彼らしいシニカルなブラックなユーモア!!
一つ求めて来た
さて、どうだろうか?
新しい居場所を得て、まんざらでもなさそうな風情ではなかろうか・・・
作品として紹介してるのは、自分のでなく、自然のもの。ときには、人工物も自然と同じように素材になっているようですね。考えたら、人間も自然の一つだから、同じことをしないわけです。
"人間も自然の一つだから、同じことをしないわけです。" 然りです。
ゆえに、表現する人は自然の原理に挑み格闘して苦しみます。
わずかな手応えを感じながら前に進むのです。