旅に出ることが好きだ。
なーんて言うと、まるで世界中を旅したことがある人にも聞こえるかな。
世界中は旅したことがないけど、色んなところに行っている方だと思う。
色んな国や色んな形の旅をしてきて、
最近は現地の人と普通に遊ぶ、っていう旅の形態が多い。
どこかの国に行って、これを見た!あそこに行った!これを買った!
みたいなのは全くないけど、
旅をしているのに、現地の友達と普通に遊ぶ、っていう
ある意味東京にいる時と変わらない、
でも、旅をしているのに、普通の生活をするって究極の贅沢じゃないか、と。
今まで旅の形態が変わってきたように、
またこの旅の形態も変わるかもしれない。
でも、ここ2,3年はこの旅の形態が気に入っている。
友達がいる国に行くの?って思うかもしれない。
そうじゃない。
いるわけじゃない。
作るのだ。
私の経験では、日本ほど友達が作りにくい国はないと思う。
もちろん、習い事をしてたり、共通の趣味がある、とかそういう場合じゃなくて。
例えば、たまたまカフェの隣に座った人と話し始めたり、
公園でブラブラしてて、知らない人と会話が始まったり、
そういうことがないな、って。
日本人はあまり知らない人と話さないよね。
田舎の方は違うかな。
いい意味でも悪い意味でも他人と適度な距離感があるっていうか、、、。
あと、日本語って敬語があるから出会ったばかりの人と打ち解けにくい、ってあるよね。
敬語は日本語の美しいところでもあるけど、
たまにどーにかならないものだろうか、って思うこともあるわ。
私は基本、旅は1人。
でも最近は1人で旅をする実感が全くない。
行く国にどれくらい友達がいるかによっても変わるけど、
予定を全く入れていない割には、すっごく忙しくなることが多い。
最近よく行くシンガポールでは、
1日に時間をずらして数人と会うこともざらになってきた。
これはこれでうれしいし、楽しいけど、
ゆっくり旅を出来てないなぁ、って最近は思ってる。
宵っ張りだし、小さい国だから、夜中12時くらいから会う、なんてことも本当に多い。
この前もオーチャードのカフェで3時過ぎまでお茶してたし。
お腹空いても、どっかのホーカーセンターが空いてるからいつでも食べられるし。(笑)
前は、旅に出る前からメールや電話で、”いつ会う?” なんて相談してたけど、
今は、チャットアプリで、”今OOにいて時間空いたんだけど、これから会わない?”
なんてことが簡単に出来る時代。
そして、特に東南アジアの人はチャットアプリの反応が早いし、
フットワークも軽いのか、結構な確率でOKが返ってくる。
”30分後にOOでご飯食べるからおいでよ。”、なんて言われて、
私のほうが、”え?30分後って急すぎだろー!”、って思うくらい。
旅をしているのに現地の友達と同じ生活を楽しむ。
これが今私の中で最高に楽しい。
旅はすでに空港から始まる。
私は基本機内食はほとんど食べないので、空港でご飯を食べて、
ラウンジで一杯飲むか、お茶を頂く。
いつもじゃないけど、ラウンジでおしゃべりが始まることもある。
この前は日本に数年住んでアメリカに帰国するっていう人と話し込んで、
飛行機に乗り遅れるかと思った。(笑)
飛行機の中では隣になった人と話すこともある。
あ、隣の人が日本人のおばちゃんとかだと、入国カード代筆することもよくあるけど。(笑)
1回韓国から香港に飛んだ時、4時間くらい隣の人としゃべり通しだったこともあったなぁ。
基本、現地に着いたら夜中着とかじゃない限り、即行動。
とりあえず、ゆっくり座ってお茶。(笑)
その間に友達に連絡したり、今日何しようかなー、って考えたり。
まぁ、ここで考えたことが出来る確率は50%くらいだけど。(笑)
去年は久しぶりにオーストラリアに行ったんだけど、
友達の友達、っていう人にとりあえず会いに行ってみて、
そこからその友達やら知り合いやらとご飯を食べに行ったり、
別口でたまたま知り合った子と美術館めぐりをしたり、
1人で行ったのに、ほとんど誰かと一緒にいた、っていうね。^^
旅は何が起こるかわからないし、誰に会えるかわからない。
それが私にとっての旅の楽しさ。
旅の楽しさは人によって違うと思うけどね。
2015年1月現在、
私にとっては、何を見たか、どこに行ったか、何を食べたか、何を買ったか、よりも、
誰と何をしたか、が楽しい基準になっている。
数年後の私の旅の楽しさの基準が何になっているかが楽しみだ。