今、ドキュメンタリーフィルムの字幕制作を手伝ってる。
被写体が日本人の時は、英語字幕を、
被写体が外国人の時は、日本語字幕を作る。
字幕を作るのって、すごーーーーーーく大変。
この仕事をし始めてから、映画の字幕を作る人に敬意を払うようになりました。(笑)
だって、文字数限られている中にその被写体の言いたいことをうまく要約して入れなきゃいけない。
よく映画を見てて、”この訳違うじゃーん。”って思うことが多々あったけど、
字幕って、その人が入っていることをそのまま訳すのじゃダメなのよね。
よく、映画を見る時に、字幕と吹き替えでは、3倍の情報量の差がある(字幕1:吹き替え3)、って言うけど、
それをなんとか1/3の文字数で可能な限りの情報を伝えるには直訳ではダメなわけで、、、。
そのフィルムを見た人が、元の言語を知らなくても内容を理解出来なきゃいけない。
これが意外と大変だのだ、、、。
今私が手がけてる字幕制作は、、、
1. 音声データが送られてくる。
ただ、音声データのみの時もあるし、その人のデータ(ウェブサイトとか)も一緒に来ることもある。
音声データのみだと、その人の顔や雰囲気が見えないから結構大変。
特に、日本語字幕を作る時には、被写体が男の人だと、”俺”っぽいキャラの人か、
”僕”っぽいキャラの人なのかとかを見極めるのが大変。
2. その音声データの文字おこしをする。
3. 文字おこししたデータをだいたいの字幕の文字数に合うように訳す。
でも、まだまだ完成形ではないので、ここの時点では、そこまで文字数を気にすることはない。
この時点で、内容はほとんど覚えてしまうくらい聞き込む。
4. 訳したデータを監督に送る。
5. 監督がその字幕データを映像にのせていく。
この時点では、だいたい文字数が全然合ってないので、見た目はぐちゃぐちゃ。
6. その映像を見ながら、字幕の文字数を削ったり足したりの作業。
ここで被写体の顔を初めて見ると、言葉使いを直すこともしばしば。
字幕が映像に合ったら、ここからがまた大変!
”元の言語が全くわからないフリをして(?)、その字幕だけ見て内容が理解出来るか”をチェック。
これがねー、すごく大変よ。(笑)
この作業は監督宅のスタジオでやるんだけど、なんだかよくわからない機器ばかりで、
いつもヘンなボタン押しちゃう。(笑)
そして、この時点では、私も監督も被写体の言ったことをほぼ一語一句丸暗記出来てる。
私がお手伝いしているフィルムはだいたい、1本が10分くらいのものだけど、
これだけ時間がかかるんだから、2時間の映画なんてどれだけ時間がかかるんだろう?と思う。
まぁ、私がまだ慣れてないから時間がかかる、っていうのもあると思うけどね。
今日は、日本人のフィルムに英語字幕をつける作業を終わらせたんだけど、
今までで一番大変だった!
なんだか、気づかないうちに長くなってしまったので、なんで大変だったかは、
また次の機会に、、、。^^