川崎フューチャー・ネットワーク(特定非営利活動法人)

みんなの力で、川崎を “環境都市” に!

秋の「柿生の里」ウォーク

2015-11-24 | KF-netの活動:緑(生態系・生物多様性)

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   秋の「柿生の里」ウォーク
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11月23日(月・祝)、
お天気は今一つでしたが、秋の日、柿生の里ウォークが開催されました。
あまり広報ができなかったのですが、区を越えて約30名の方が来てくださり、
浄慶寺に集合した現地の方々とも合流し、紅葉の中をのんびりとウォークしました。


     秋の景色を満喫

 
  小田急線柿生駅南口に集合

 
  たくさんの方と一緒にウォーク

「柿生の里」は特別緑地保全地区で、
しかも、おっ越山や浄慶寺の緑の保全地域とも繋がっており、
川崎市内でも有数の広さの里山を残しているところです。

   

おっ越山の尾根筋は、多摩丘陵を縦断する古道としても有名で、
さまざまな開発がある中、ここは今でも昔の面影を留めており、
柿生の里の散歩道のコースにも指定されています。

 

ところが、今、この尾根筋沿いの柿生の里の隣接地(8,740m2)に、
なんと137戸のマンションが建設されようとしています。
そうなれば、このあたり一帯のひとつながりの貴重な緑地の一部が、
なくなってしまうのです。

 
  この目の前の木々が切り倒されてしまいます。

 
  遠望する緑地の右半分ほどが開発予定地、左端部分が特別緑地保全地区です。
  左側は保全されていますが、このままだと右側の一帯はなくなってしまいます。
  代わりに、地下2階、地上5階のマンションが建ちます。

保全を求めて、緑地保全の市民団体が協力し合って行った陳情に対し、
市議会も採択(保全を支持)し、
川崎市も特別緑地保全地区の隣接地なので、
ぜひ一体化して保全緑地として取得したいと、
土地を購入した業者(ニッパツサービス)と交渉したのですが、
残念ながら値段等が折り合わず、今に至っています。

けれど交渉が合意に至らなかった後も、
川崎市は取得を前提に、計24回も業者と保全交渉を行っています。
市民も、行政も、市議会も、揃って土地を保全しようとしている土地は、
川崎市内でも、そうそうありません。
この土地を緑地として保全したいという願いは、みんな同じということです。

   

こんなふうに大事に考えられ、歴史もあり、愛されている緑地です。
なんとしても、この緑地を残したいと
ウォークの後、参加くださった方々と意見交換も行いました。

  
   これまでの経緯の説明。現地の方からも状況をご説明いただく。

 
  電信柱の先のコンクリートの擁壁部分を壊して、資材を運び込む予定。
  狭い坂道でもあり、大型トラックが住宅街をかき乱しそうです。

   
    このコンクリート部分を崩し、トラックの入り口に。

地元の方たちも、緑地の活動団体も、あきらめずに粘り強く声を上げていこうと、
知恵を絞っていくことが確認されました。
ぜひ、多くの方に関心を持っていただければ幸いです。

      

   
  柿生の里を見守る淨慶寺のユニークな羅漢像も一見の価値あり!

主催:多摩丘陵緑地保全ネットワーク(たまよこネット)
   (川崎フューチャー・ネットワークは、たまよこネットに参加しています)

※以前のウォークや市民の活動については、こちらをご参照ください。
 
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