川崎フューチャー・ネットワーク(特定非営利活動法人)

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5/2〆切:「柿生の里」隣接地開発計画  ~川崎市の緑地を守るために~

2014-04-20 | KF-netの活動:緑(生態系・生物多様性)

☆アセスの意見書は5月2日(金)消印有効です。
 下記に意見書のフォーマットを、ご準備しています。ご参照ください。

  https://www.facebook.com/groups/439314146204933/
   手元で集計した意見書は、3,100通だったそうです。
        他にも独自に提出くださった方々もいたことと思います。
        ご協力くださったみなさま、本当にありがとうございました!


川崎市には63カ所(約107.0ha)の特別緑地保全地区があります。

川崎市では、緑地保全総合評価、緑地保全カルテによる3段階のランクに基づき、
保全計画を進めており、
保全の契約の中でも、最も保全の度合いの高いものが「特別緑地保全地区」、
保全ランクの最高位が「Aランク:優先的に保全を図るべき緑地」です。
参考:川崎市の緑地保全制度について

「柿生の里」は、平成21年3月に指定された54番目の特別緑地保全地区で、
約1.9haあります。
今回、開発されようとしているのは、その隣接地(8,740m²)で、
緑地保全カルテでもAランクとされており、
キンランなども確認されている、市内でも有数のすばらしい緑地です。
参考:特別緑地保全地区の指定状況(平成24年3月31日現在)

地元の住民たちは、このあたりの緑地を一体として保全すべく、
おっ越山をはじめ、ボランティア団体が保全活動をするほか、
地域住民や保全活動団体を中心に、市議会に保全を求め、
市議会も、川崎市による取得保全を求める陳情を、
党派を越えて全会一致で採択しました。
それを受けて、川崎市が保全地区指定をしたいと、
長らく買い取り交渉をしてきた経緯があります。

にも関わらず、このほど、
この地に共同住宅を建てるということで、
事業者(株式会社ニッパツサービス)の開発計画が始まりました。

市民が陳情し、市議会が全会一致で保全を決めた地でもあり、
川崎市は現在も保全・買い取りを諦めておらず、
業者に対し、交渉を続けてくれています。

しかし、今のところ、事業者は開発に対して強硬で、
市民との対話の場を設けてくれようとしません。
条例による環境影響評価説明会は2回開かれましたが、
環境影響評価準備書の内容を見ると、たとえば、
「シラカシ群落は約27%(約125㎡)、コナラ群落は約86%(約4,434㎡)が消失すると予測」
されているにも関わらず、
「植物群落の適切な保全・回復が図られると評価」されており、
とても納得がいくものではありません。
参考:環境影響評価関係書類縦覧「(仮称)柿生共同住宅計画」
   上記、環境影響評価準備書要約書 第4章 環境影響評価(1)参照
 
この緑地が、今、どういった状況であるのか、
実際に現地を歩いて見てみよう、ということで、「現地ウォーク」が行われました。


 正面のこんもりした森が開発予定地、左奥が保全緑地です。


 柵の左側が開発予定地です。

 
 これらの木々の約80%が消失します。

☆より詳しい開催報告は、2014.4.13.「柿生の里」現地ウォーク(facebook)へ!

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  日時:4月13日(日)10:00~12:30くらい(予定)
  集合場所:小田急線 柿生駅南口 ※事前予約不要
  主催:麻生の緑を守る会
     多摩丘陵緑地保全ネットワーク(たまよこネット)
     まちづ くり・環境運動川崎市民連絡会

これまでの保全の経緯や現状についてなど、
お話をする時間も設ける予定ですが、
春の気持ちの良い時期でもあり、
お散歩がてら、ご参加いただいても結構です。
ぜひ、開発により消されようとしている緑地が、どんなにすばらしい緑地なのか、
どれほど貴重な植物が生育しているのか、
大切に、保全していかなければならない場所であるか、
実際に体感していただければと思います。

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一人でも多くの方に、
この緑地のことを知っていただければと思っています。
ぜひ、情報の拡散をお手伝いください。
このページのURL(下記のコピペでもOK)を、お知り合いに転送いただければ幸いです。
http://p.tl/0VO7

ちなみに、
今回の開発事業者の株式会社ニッパツサービスは、
環境方針として、以下の言葉を掲げています。
すばらしい方針だと思います。

「私達は、傷つきやすい地球環境を適切に維持していくことの重要性を認識し、
 事業活動の全ての局面で、全員が環境保全に留意した行動をとります。」

                 参考:株式会社ニッパツサービス「環境方針」


※この件に関して、市民から意見を出すことができます。
   提出先:川崎市環境局環境影響評価室
   提出期限:2014年5月2日(金)


 ⇒下記に意見書のフォーマットをご準備しています。ご参照ください。
  川崎フューチャー・ネットワーク facebookグループページ
 
☆川崎フューチャー・ネットワーク(KF-net)は「たまよこネット」の参加団体です!


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